謙虚に学ぶということ
人間、いくつになっても、謙虚に学ぶことが大切だと思います。
いくつになっても、実際にその年になってみると、若いときに想像していたよりは、まだまだ未熟者であることが多いようです。
たとえば、私が小学生の頃、教育実習に来た大学生を見て、立派な先生であり、大人だと思いました。でも、自分が大学生になってみれば、まあ、そんな立派なものでもありませんでした。
30歳ぐらいになれば、もう立派な大人として、落ち着いているだろうと思っていました。でも、実際にそうなってみると、調子に乗って酒を飲み過ぎて二日酔いになったり、結構ハメを外したりしていました。まだまだ、子ども。そんな感じでした。
そして、これは私の話ではありませんが、昨年亡くなった叔父が60歳になったときのこと。
「60歳っていったら、随分年寄りだと思ったけど、全然若いね」
そんなことをいっていました。
結局、いくつになっても、まだまだ未熟で、まだまだ成長の余地があるのだろうと思います。
ですから、やはり謙虚に学ぶことが大切なんだろうと思います。
さて、謙虚に学ぶというのはどういうことか。
時々、熱心に学校に通ったり、セミナーに通ったり、講演を聞きに行ったり、本を読んだり、アクティブに学んでいる人がいます。
こういうのは、謙虚に学ぶということなのか。
何ともいえませんが、「学ぶ」ことと「謙虚に学ぶ」ことは、ちょっと違うと思います。
単に「学ぶ」のは、自分の好奇心の赴くまま、様々な知識やスキルを吸収しようということです。もちろん、これはこれで素晴らしいこと。どんどん積極的に「学ぶ」べきです。
でも、日常生活の中で、もっと大切なのは、「謙虚に学ぶ」ということ。
何が違うかというと、「謙虚に学ぶ」というのは、自分の好奇心を満たすためではなく、日常生活の中で起こったことから学ぶということ。
つまり、いろいろと気づいて、自分を変えていくということ。
これは、学校、セミナーなどに通ったとしても同じ。
要は、自分の考えとは少し違うことであっても、素直に受け入れる姿勢を持つこと。何でもかんでも受け入れる必要はありませんが、自分が常に正しいという思いこみを捨てて、他人の意見にも耳を傾ける。そして、良いことは受け入れる。
それが、「謙虚に学ぶ」ということだと思います。
私は、勝手にそう考えています。
そして、なぜ、「謙虚に学ぶ」ことの方が大切かというと、自分の小さな視野を広げて、もっと可能性を大きくしてくれるからです。
時々、自分は常に正しいというような、自信満々の人がいます。
危険です。
傲慢です。
たとえ、いくら学んでいても、謙虚さがなければ、人間としての成長にはならないと思います。
謙虚な人は、一見すると自信がないように見えることもあります。
でも、考えれば考えるほど、謙虚さは重要です。
傲慢にならず、思い上がらず、謙虚に学び続けるよう努力したいと思います。
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