アンクル・トムの小屋

夏休みといえば読書!

ビジネス関連の本は随分読んでいますが、小説はほとんど読んでいません。せっかくの夏休みですから、小説でも読んでみようと、突然思い立ちました。

さて、何を読むか。。。

「○○文庫の100冊」から選ぼうかとも思いましたが、身近に、ずっと読まずに、大切にとって置いた本があったので、それを読むことにしました。

それが、『アンクル・トムの小屋』

子どもの頃から、タイトルは知っていました。でも、読んだことはありません。

昔は、たぶん、『トム・ソーヤーの冒険』の親戚だろうと思っていました。まあ、アンクルですから、トムはおじさんでしょうが、子どもと仲良く遊んでくれて、子どもが大好きなアンクル・トム。そして子どももアンクル・トムが大好きで、いつも一緒に遊んでる!

子どもの頃は、そんな話だと思っていました。

その本を、今さら読んでみたのです。購入したのは、出版日から推察すると1993年。私が社会人になって間もない頃です。そのときから今まで眠っていました。

子ども用の「世界文学の玉手箱」シリーズですが、大人になってから買ったということは、人種差別の問題を描いているということを知っていて買ったのだと思います。

でも、結局、読まずに放ったらかされていたのですが。。。

さて、いざ読んでみると、最初は、あまり気持ちよく読めませんでした。人を人と扱わず、ものと同じように扱う様が、あまりにも露骨に表現されているからです。

もちろん、中には理解のあるというか、差別心のない白人も登場するのですが、全体のトーンとしては、愉快なストーリーではありません。

同じトムでも、トム・ソーヤーとは大違い!

アンクル・トムは、物語前半では、まあまあ恵まれた(黒人としては)境遇にありました。ところが、物語の後半では、かなりひどい境遇に追いやられます。そんな経験はしたこともなく、想像もつかない世界なのですが、読んでいる私の方が、何だか気が重くなります。

でも、そんなひどい境遇の中でも、自分の信念を曲げずに生きていくアンクル・トム。

この話から察するに、当時は、黒人のクリスチャンはいなかったようなのです(奴隷なので白人と同じではないということでしょう)が、白人と同じように敬虔なクリスチャンとして生きていくトム。

人種差別の問題はもちろんですが、人として、どのように生きていくか、考えさせてくれる本でした。

全体的に重く、暗い部分が多いストーリーですが、最後は、何となくスッキリしました。やっと心が晴れたという感じでしょうか。水戸黄門の印籠のようには、スッキリとはしませんが、真っ暗な中で一筋の光が見えるというような、救いがありました。

ところで、最後に巻末の解説を読んで、思わず笑ってしまいました。

その解説を書いたのは、作家の川西蘭さんです。

「ぼくはずっとアンクル・トムはトム・ソーヤーの親戚かのように思っていた」ですって。

まるで私と一緒じゃ、あ~りませんか!

私だけではなかったんですね。

よかった、よかった。。。

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