おもてなしの顔
ある飲み屋でのこと。
その店は、雰囲気もよく、味もOK。立地がよいこともあってか、いつも満席状態です。決して、悪い店ではありません。
しかし。
先日、行ったときには、ちょっと気になったことがありました。
それは、店員に笑顔がないことです。
もちろん、おかしくもないのに笑わなくても良いだろうとも思います。でも、ムスッとした顔や、無表情はやめて欲しい。そう思います。
笑わないまでも、口角をあげるとか、人を迎える表情というか、何か接客をするときの顔というのがあると思うのです。おもてなしの顔とでもいうのでしょうか。
それがないために、店全体の印象が悪くなってしまいます。もっとも、そこまで気にしている人は、それほど多くはないでしょう。注文した品物が来ないということもないし、注文したくても店員がいないということもありません。クレームになるほどの、大きな問題はないからです。
ただ、私が見る限りでは、おもてなしの顔ができるようになれば、その店は、さらにワンランクアップできるように思いました。
おもてなしの顔ができるということは、ただ単にそんな表情をしているだけということではありません。大抵は、無意識のうちにおもてなしの顔をするわけではないからです。大抵の場合は、自分で意識をしないと、おもてなしの顔にはなりません。
意識していないと、つい疲れてきたから疲れた顔になったり、何もすることがなくてボーっとした顔になったりします。何もしていないときでも、おもてなしの顔をしているということは、いつでもおもてなしができる状態にあるということで、常に意識していなければできることではありません。
そうなれば、当然、サービスにも差が出ます。
もう少し、気の利いたサービスができるはずです。
たとえば、気の利いた店ならどこでもやりますが、グラスが空きそうになったら、次の飲み物を勧めるとか、メニューを見ていたら、さっと注文を取りによってくるとか、客の動きを見て、先手先手の行動ができるはずなのです。
残念ながら、昨日の店は、そうではありませんでした。
一人ひとりが、自分の役割である作業に没頭していて、お客様をもてなそうという気持ちが不足していました。
単に、店員の教育ができていない店だといえばそれまでですが・・・
<今日の教訓>
接客するときは、おもてなしの顔で。
常に意識を持つことが、サービス向上のカギ。
心構えは、表情にも表れる。
表情を作れば、それが行動にも反映する。
おもてなしの顔を忘れずに!
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