ビジネスチャンスは、追いかけた方がいいのか

ふと思ったことがあります。

昨日、新元号が「令和」になると発表されました。きっとどこかで「令和」まんじゅうが発売されていることでしょう。「令和」Tシャツなどもあるかもしれません。こういうのが結構売れるんですよね。限定発売だからなのか、今話題だからなのか、結構買う人がいるんですね。

私は、正直あまり興味がありません。まんじゅうが特別好きなわけでもないし、「令和」になるからといって、だからどうしたというか、日常が何か変わるわけでもないので、強い思いがあるわけではないからです。

もちろん、平成から令和になることで、何となく新しい時代になるという気分や、一区切りがつくというような気持ちにはなります。でも、そういう一区切り感は、新しい年度になるとか、一つ年を取るとか、会社が新しい期に入るとか、そういうことの方が大きいです。

まあでも、とにかく、今回も「令和まんじゅう」が発売されて、即完売したなどというニュースもありましたので、つくる人もいれば、買う人もいるんだなぁと思いました。

さて、ふと思ったことというのは、こういう特需が見込まれるときに、それに乗っていくか、特に意識しないでおくかということです。

経営者の多くは、できればそういうチャンスをつかみたいと思うでしょうね。経営者の多くじゃなくて、経営者なら例外なく、全員がそう思うでしょうかね。

ただ、それを実行に移すかどうかは、判断が分かれるところでしょう。

何が正解なのか、明確な答えはありません。ただ、私は思います。ビジネスチャンスばかりを追いかけていると、結局ビジネスがうまくいかないのではないかということです。チャンスをうまく生かすのではなく、チャンスに振り回されるという感じになってしまうのではないかと思うのです。

まんじゅう屋さんが、令和になったから、あるいは新しい元号が発表されたから、「令和まんじゅう」をつくるのは、いいのではないかと思います。まんじゅうを作る工程はよく分かりませんが、「令和まんじゅう」をつくることは、製造部門にとってそれほど負担が大きくはなさそうなので、特に問題はないだろうと思うからです。

同様に、Tシャツ屋さんが、「令和Tシャツ」をつくることも、まあいいのではないかと思います。通常の事業の延長線上でやれるからです。

要するに、ちょっとしたチャンスに対応するために、大きな負担がかかるわけでなければ、大いにそういうチャンスを生かせば良いと思うのです。

コンビニが、近くの学校でイベントがあるときに、おにぎりとかサンドウィッチを大量に仕入れておくとか、そういうチャンスもうまくいかせばいいと思います。

ただ、そのチャンスを生かすために、大きな投資が必要になることは、慎重になるべきでしょう。それは、「令和」の発表のような一時的な需要増ではなく、「これから○○の需要は増大する」という場合も同じです。

投資に消極的になりすぎるのも良くはないと思います。ただ、どんどん積極的に投資すればいいかというと、そうともいえないでしょう。なぜなら、市場が拡大するのならその分ライバルも増えて競争も激化するので、投資に見合った収益が上げられるとは限らないからです。

そんなことをいっていると、チャンスを逃す!

確かにそうなのですが、長い目で見る必要もあります。というか、そういうチャンスがありそうなときこそ、長い目で見た方がいいのではないかと思います。そうしないと、売上は増加したけど費用もかかるので利益が出ない事業になってしまい、投資額が回収できないばかりか、経営全体の負担になることもあるからです。

結局、当たり前の結論になるのですが、何かビジネスチャンスが見つかったときには、自社の事業との整合性、理念とかビジョンに合っているか、自社の強みを生かせるか、そういうことを考えて結論を出さなければいけないということです。

あと、チャンスはどこかにないかと、探し回るのも問題です。もちろん、経済の動向とか、時代の流れとか、大きな経営環境の変化を見て、チャンスを見つけるということは重要です。敏感に市場動向を察知して、それに対応することも大切です。そういう意味でいえば、チャンスがないか、アンテナをはって探すことは重要です。でも、やみくもに、チャンスがどこかに落ちていないかを探すのは、それこそ町の中でお金が落ちていないかを探すようなものではないかと思います。

お金を稼ごうと思ったときに、町に落ちているお金を探し回ろうと考える人はあまりいないでしょう。おそらく、多くの人は、できるだけ給料の高い仕事に就けるよう努力するとか、仕事を掛け持ちするとか、事業を立ち上げるとか、副業を始めるとか、給料が上がるように自分のスキルアップを図るとか、地道だが堅実なことを考えると思います。

言い過ぎかもしれませんが、ただチャンスばかりを追いかけるのは、町に落ちているお金を探して、さまよい続けるのと同じ。

チャンスはつくり出すもの。

やるべきことは、チャンスをつくり出すために自社の強みを日々磨いておくとか、頼りになる協力者(会社)との関係をつくっておくとか、地道なレベルアップ。

結局、会社に地力がないと、持続的な成長・発展はできないということですよね。

つい、うまい話はないかと探してしまいがちですが、世の中、そんな甘い話はないということで。。。

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