ドラマに学ぶ!企業変革「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦」第6回(2)「社員のモチベーションアップ」

経営者にとって、社員のモチベーションを高めることは重要な課題。
そのヒントが、今回のドラマのリハビリのモチベーションを高める施策に隠されています。

 

つらく、地道なリハビリ。やりたがらない患者さんが多いようです。

本来、リハビリは患者自身のためのものなのですが、看護師がモチベーションを高くして上げないと、なかなかやる気にならないということです。

確かに、やるべきだとは分かっていても、そこに苦痛が伴うと、気が進まないというのも理解できます。かといって、やらずに済ませるというわけにもいきません。

有原総合病院では、ちょっとした工夫で、患者さんのやる気アップを実現しました。

リハビリを身近でできるようにする

やりたくない理由の一つが、リハビリ室が遠いので、行くのが大変ということがありました。

「じゃあ、近くの廊下でやってしまえ!」

何と、病室の前の廊下を”リハビリ廊下”にしてしまいました。そのことによって、リハビリのためにわざわざ移動する必要がなくなり、すぐにできるようになりました。

さらに、リハビリを頑張っている人が病室から見えてしまうので、他の患者さんに刺激されて、今までよりも積極的にリハビリに取り組む患者さんが増えたとのこと。

まさに、一石二鳥!

固定観念にとらわれずに、柔軟に発想することが重要ですね。

考えておきたいのは、何かをやるときに、準備に時間や手間がかかると、それがおっくうでやらなくなってしまうということ。ほんのちょっとした手間でも、面倒になってしまうものなのです。

たとえば、あり得ない話ですが、歯ブラシを金庫にしまっているとしましょう。誰でも毎朝歯磨きをすると思いますが、歯ブラシを金庫にしまってしまうと、歯磨きしない人が続出するかもしれません。恐らく、きちんと毎日磨く人の割合が減って、2日に一度とか、ひどい場合は3日に一度!なんて人も現れるでしょう。

毎日やるべきことであっても、そこに手間がかかると、やらなくなってしまうのです。

「やらなきゃいけないのは分かってるけど、面倒くさい」

これが、人間の本音です。

それを踏まえて、ものの置き場を考えたりするといいですね。

それともう一つ重要なことがあります。

それは、やったあとの成果、やったあとの姿をイメージさせることです。

明確な目標があれば頑張れる

ドラマの中では、リハビリをしたがらない女性に対して、昔からの知り合いだった田端先生が、「ダンスを一緒にやらないか」と提案し、それがきっかけになって、積極的にリハビリをするようになります。

リハビリはイヤ。
でも、またダンスができたらいいな。

結局、

リハビリが嫌な気持ち < ダンスがしたい気持ち

になったので、リハビリを積極的にやろうという気になったのです。

仕事、子供の勉強も同じでしょう。

やりたくないことを、ただ「やれ、やれ」言っていても、お互いに疲れるだけです。

そこでちょっとアプローチを変えて、目標や夢になりそうなことを目の前にぶら下げるわけです。

馬にニンジンをあげるように。

そうすると、ニンジンが欲しいので、イヤなこともやるようになるという訳です。

通常の仕事でも同じですね。

仕事は、日々同じようなことを繰り返していくものなので、だんだんと機械的にこなすようになったりします。特にやりがいを感じるわけでもなく、かといってものすごくイヤなわけでもなく、ただ何となく、仕事をこなしていくだけ。

それでは、良いパフォーマンスは期待できません。

仕事を単なる作業にしないためにも、明確な目標があると良いですね。