来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり

サンリオピューロランド館長
小巻亜矢(こまきあや)さん

2015年にサンリオピューロランドの館長に就任し、大赤字のサンリオピューロランドをV字回復。
テレビ出演などもあり、注目されている方です。

私が始めて知ったのは、NHKのプロフェッショナルという番組でした。

印象に残っているのが、番組タイトルの「大丈夫その言葉が人を強くする」です。

テーマパークだからこそということもあるでしょうが、社員たちの意欲を引き出して、より楽しいもの、ワクワクするものをつくるために、いろいろな工夫がされています。

担当者の企画を褒めまくる小巻さん。

もちろん、物足りないところがあればきちんと指摘し、再検討させることもあります。でも、基本的には良いところを褒めて、どんどん伸ばしていくという感じです。

何でもそうですが、やってみないと成功するかどうかは分かりません。イベントの企画で、ちょっと思い切ったことをやろうとすると、これでいいのか不安になると思います。

そんなときの言葉が「大丈夫」

大丈夫だから、思い切ってやってみなさいと励ますわけです。

担当者にとって、こんなに心強いことはないでしょう。

もちろん、うまくいかないこともあるでしょうが、チャレンジした経験はその後にも生きてくるはずです。

館長から励まされ、背中を押されて、チャレンジする。

そのことによって担当者は成長し、仕事への取り組み方もより積極的になるでしょう。

でも、これがなかなかできないんですよ。

担当者から企画案を出されたら、どんな反応をするでしょう?

「これは、もう少し○○だな」
「こんなんでうまくいくのか」
「ちょっとインパクトが弱いんだよな」
「なんだこれ、本気で考えたのか」

などなど、ダメ出しになっていませんか?

よりよいものにするため、担当者の成長を願ってなど、よかれと思ってやっていることですが、ダメ出しばかりでは、担当者が萎縮します。

企画を考えるときに、どうしたらダメ出しされないかということばかり考えるようになります。

上司の顔色を伺うようになってしまうわけです。

さらには、イベントを成功させるために発破をかけようとして、

「失敗は許されないんだから、気合い入れていけよ」
「絶対成功させろよ」

こんなことを言ってしまっていないでしょうか?

これが効果的なこともあるでしょうが、単にプレッシャーをかけているだけになる場合も多いようです。

その点、小巻さんの対応は、ひと味違います。

「大丈夫!やってみよう!!責任は私がとるから」

こういう対応を「甘い」と感じる人もいるかもしれません。

でも、どうでしょう?

「責任は私が取る」と上司に言われたら、

「もっと頑張らなきゃ」って思いませんか?

決して、「責任は上司が取ってくれるんだから、適当にやっておこう」なんて思いません。

「信頼してくれる○○さんのためにも、絶対に成功させるぞ!」

と、ますます気合いが入るのではないでしょうか。

「絶対成功させろよ」とプレッシャーをかけられたときよりも、いい緊張感、いい気合いが入るのではないでしょうか。

社員を飛躍させたいと思ったら、萎縮させるようなことはいうべきではありません。

大事なのは、社員が安心してチャレンジできるような状況を作り出すこと。

そのためにも、

「背中を押す」「励ます」「応援する」「勇気づける」

という姿勢が大切です。

そういえば、ROOKIESの川藤幸一もいっていました。

「僕は生徒たちを応援しているだけなんです」

負けそうな試合の中での「いける!大丈夫だ!」という言葉。

その言葉に、生徒たちはどれだけ励まされ、力が湧いてきてきたことでしょう。

応援することは大事です。

会社の成長のためにも、社員を応援していきましょう!!