社員の力を引き出す!ネガティブリスト

ポジティブリストとネガティブリスト。
社員の力を引き出すなら、ネガティブリストです。
ネガティブリストで社員の力を引き出しましょう!

ポジティブリストとネガティブリスト

ルールを決めるときの方法には、2通りあります。

1つは、「やってよいこと」を決める「ポジティブリスト」方式。

もう一つは、「やってはいけないこと」を決める「ネガティブリスト」方式です。

多くの場合は、これはやっていいというポジティブリスト方式になっているのではないでしょうか。

ポジティブリストは工業生産的

組織のメンバー全員が、同じように、画一的に何かを遂行していくためには、ポジティブリストの方が適しています。やっていいことが限定されているので、誰でもその範囲内で行動するからです。

誰でも同じように行動するので、工業生産的といえるかもしれません。

ただ、このやり方では、社員の潜在能力を引き出すことは難しいでしょう。

なぜなら、個人の個性や意志に関係なく、やっていいことが決まっているからです。リストに入っているやっていいことが限定されればされるほど、やれることの幅が狭くなり、慣れてくると退屈してしまう恐れもあります。

もっとも、大量生産、大量消費の時代は、このやり方が適していたと思います。大量に同じ品質のものをつくるためには、画一的に行動させなければなりません。そのためには、ポジティブリストの方がふさわしいやり方です。ですから、多くのルールが、ポジティブリスト形式になっているのです。

ネガティブリストは、社員の潜在能力を引き出す

ところが、ものが充実し、個性的なもの、他とは違うものが求められるようになってきた今では、別のやり方を考えていく必要があります。

これから中小企業が生き残っていくためには、自社の特徴を生かして、個性的で、他にはないものをつくっていくことが求められます。そのためには、社員一人ひとりの個性、長所を生かし、会社としての強みを明確にしていく必要があります。

まずやるべきことは、社員が決められたことだけをやるのではなく、自らの意志で、創意工夫しながら働くようにすることです。社員一人ひとりが、よりよいものをつくる、よりよいサービスを提供する、何かを改善する、レベルアップするなど、自分の意志で、積極的に取り組むようにならなければなりません。

そのための方策の一つが、ネガティブリストです。

ネガティブリストとは、「やってはいけないこと」を決めたものです。逆にいうと、そこに書いてあること以外は、自分の判断でやっていいということです。ポジティブリストと違って、やっていいことの幅が広く、一人ひとりが自分の意志で選択できるので、社員のやる気を刺激します。

もっとも、ルールの形式をポジティブリストからネガティブリストに変えるだけでは、あまり変化は起こらないかもしれません。長年の習慣があるので、ルールが変わっただけでは、行動が変わらないからです。

社員の意識を変えるためには、リーダーシップが重要

ルールを変えると同時に、

「これからは、ここに書いてあるやってはいけないこと以外は、何でもやっていい。自分の意志で、いろいろ工夫して、積極的にチャレンジして欲しい」

ということを、何度も何度も、しつこく伝えていかなければなりません

何度も伝えているうちに、社員の意識も変わり始め、少しずつ行動も変わっていくはずです。

最初は、あまり目立った変化はないかもしれませんが、しばらく我慢して見守っていれば、いつの間にか、社員の目の輝きが変わっていることに気付くことでしょう。

「ネガティブリスト」というと、何となくネガティブなものに思えますが、そうじゃないんです!

社員の力を引き出す「ネガティブリスト」

この機会に、会社のルールを見直してみませんか?