リーダーなら、伝える力をピカピカに磨け!

リーダーは人に伝えるためにメッセージを発信します。
そのメッセージ次第で、人が動いたり、動かなかったりします。
やはり、リーダーは、伝える力を日頃から磨いておかなければなりません。

リーダーのメッセージの効果は伝え方次第

新型コロナの感染拡大が止まりません。
テレビのニュースや情報番組は、ほぼ新型コロナ関連のニュースで埋め尽くされているといっても過言ではないぐらいです。

各国のトップリーダーが、それぞれの国で国民に向けてメッセージを発信しています。

我が国でも、総理を始め、都道府県知事などが、メッセージを発信しています。

それを聞いた専門家、有識者(っていったい何なんだろうと思いますが)、タレントなどが、あれこれとメッセージを発信しています。

それを見て思いました。

メッセージは、伝え方次第だということを。

リーダーは伝える力を磨かなければならない

発信の仕方が上手であれば、発信者の思い通りの効果が得られます。思い通りといっても、100%というのは難しいでしょうが、それでも、まあまあ想定したとおりの効果が得られるものです。

ところが、メッセージの発信が下手だと、メッセージがストレートに伝わらなかったり、ねじ曲げられたり、勘違いされたり、発信者の思惑とは全然違う方向に行ってしまうのです。

当然、発信者が想定した効果は得られません。

やはり、リーダーは言葉を正しい武器にしていかなければなりません

そうしないと、リーダーとしての役目を果たせないからです。

リーダーの役目とは、メンバーにメッセージを伝えて、メンバーを動かして成果をあげることです。メンバーにメッセージがきちんと伝わっていかなければ、思い通りの成果をあげることはできません。メッセージ次第で、メンバーが動いてくれなかったり、メンバーが間違った方向に動いてしまったりするからです。

やはりリーダーは、伝える力を磨いていく必要があります。

伝える力は、2つに分けられます。

1つは、「伝わるメッセージをつくる」こと、もう一つは、「メッセージが伝わるように話す」ことです。

伝わるメッセージをつくる

伝える力というと、うまく話すことだと思われるかもしれません。確かにその通りなのですが、それだけではありません。メッセージの内容そのものが説得力がなければ、いくら上手に話したところで、何も伝わっていかないからです。

逆にいえば、メッセージの内容が説得力のあるもので、相手の心を捉えるものであれば、話し方が少々下手であっても、きちんとメッセージは伝わっていくのです。

伝わるメッセージをつくるためのポイントをいくつかご紹介します。

聞き手に合わせた言葉を使う

まず、そのメッセージは誰に向けたメッセージなのかを考えます。子供に対してのもの、部下に対してのもの、友達に対してのもの、お客様に対してのものなど、いろいろあると思います。その相手によって、使うべき言葉が違ってきます

わかりやすい例でいえば、子供に対するメッセージは、大人向けの言葉ではなく、子供向けになるということです。

同じ会社の社員に対してなら、社内用語を使っても伝わりますが、違う会社の人には伝わりません。業界用語も、他の業界の人には伝わりません。

だからといって、誰にでも分かる言葉だけで話をすればいいというわけでもありません。

あえて、対象者だけが分かるような言葉を使うことで、より身近な話題のように感じさせることができるからです。

ですので、誰がメッセージの聞き手なのかを考えて、聞き手にあった言葉を使うことが重要になります。

誰にでも分かる論理で話す

説得力のあるメッセージは、論理的でなければなりません。ただ、それが複雑になってしまうと、聞いている側の人間には理解ができなくなります。

シンプルで、分かりやすい論理展開で話をすることが重要です。

説得力のある具体的な内容にする

抽象的な話は、心に響きません。自分のことだと実感することができず、どこか人ごとのように感じてしまうこともあります。

聞き手の心に響くように、具体的な内容にしていくことが大切です。

自分たちの身近なことに置き換えて、具体例を示してみると、自分のこととして現実的な話として受け止められると思います。

印象に残るストーリーを使う

説得力のあるないようにするためには、ストーリーで語ってみるということも有効です。ロジカルな話はとても分かりやすいのですが、心を動かすものではありません。そのときは記憶に残っても、すぐに忘れてしまうことも多いものです。

人の記憶に残るのは、心を動かされたものです。

心を動かすために、臨場感のあるストーリーで話をしてみるということです。臨場感のあるものにするためには、より現実的な、具体的な描写を加えると良いでしょう。

たとえば、次のようなメッセージを伝えるとしましょう。

単なる事実だけを伝えるとこのようになります。

三密(「密閉」「密集」「密接」)のところに出かけた知り合いがコロナウイルスに感染しました。
三密は避けた方がいいです。

伝えたいことはよく分かりますが、特に心は動かされません。

では、これをストーリーにするとどうなるでしょうか。

私の友人で、ものすごく音楽好きな人がいるんです。いつもとてもアクティブで、好きなバンドのライブがあると、遠くても新幹線とか、飛行機とか使って、どんどんいっちゃうんですよ。

その友人が、先日大阪のライブハウスに行ったんです。

ものすごい盛り上がったみたいで、ライブハウスの中は身動きも取れず、熱気がムンムンで、すごく楽しかったそうなんです。

その後、一緒にライブに参加した仲間たちと飲みに行って、そこでもライブの余韻を楽しんで、大いに盛り上がったそうです。で、その日は、大阪に宿泊して、次の日新幹線で帰ってきたそうなんですね。

そうしたら、その次の日、何だかだるくて熱を測ったら、熱が38度2分あったそうなんです。

「風邪引いちゃったかな」と思って、寝ていたそうなんですが、次の日になっても全然熱は下がらず、のども痛くなってくるし、咳もひどくなってきて、だんだん息苦しくなってきたそうなんです。

とりあえず、自宅で静かにしていたらしいんですが、回復しないので病院に行って、検査したら陽性だっていうことで、そのまま入院です。

感染しても症状が出ない人や、症状が軽い人もいるみたいですけど、友人はものすごくつらかったそうです。まだ、30代前半なんですけどね。インフルエンザよりも、はるかにつらいって行っていました。

後から分かったんですが、友人が行ったライブハウスで感染者が多数出たそうなんです。友人もそこで感染したらしいんですね。

今は、ライブハウスなんかは三密の典型だから、営業してないじゃないですか。でも、その頃は、そこまで自粛もしてなくて、大丈夫だろうと思って参加したらしいんです。でも、いつどこで感染するか分からないんですよね。

少しでも可能性のあるところには、行かない方がいいなと思いました。

皆さんも、三密は避けるようにしてください。

いかがでしょうか?

ストーリーの方が、リアリティがあって、説得力がありますよね。話が少し長くなりますが、それできちんと伝わるようになるのなら、長くてもいいのです。無駄に長いのは良くありませんが、相手に伝えるために長くなるのなら、それはとても重要なことです。

ぜひ、ストーリーをうまく使って、メッセージを効果的に伝えるようにしてください。

メッセージが伝わるように話す

さて、メッセージの内容ができたら、次は、それをどうやって伝えるかです。

書面にして伝える場合もあるでしょうし、口頭で伝える場合もあるでしょう。

今回は、口頭で伝える場合のポイントをあげてみました。

一人ひとりに話しかけるように話す

まず、話し方なのですが、何か特別な話し方をするのではなく、普通に話をすることが重要です。スピーチということになると、発声の仕方から違ってくるようですが、それが効果的であるとは限りません。

むしろ、普通に誰かに話しかけるように話をした方が、相手の心に届きやすくなります

大勢の前で話をする場合も同じです。話し手の立場からは、相手がたくさんいるので、つい大勢に対して話をしているという意識が生じます。大勢をひとかたまりに捉えて、一つのかたまりに話をしている感じになりがちです。

でも、それでは、相手の心には届きません。話し手がひとかたまりに話をしている様な気になっていれば、聞いている方も、自分へのメッセージというよりは、みんなに向けたメッセージだと受け止めます

そうなってしまうと、自分事にはなりにくく、どこか人ごととして聞いてしまうのです。

そうならないようにするためには、相手がたくさんいるとしても、その一人ひとりに話しかけるつもりで話をすることが大切です。話し方も、誰か一人に話をするような、普通に誰かに話しかけるように話をするとよいでしょう。

大勢の前になると、何かを意識してしまいがちですが、むしろ、普段通りに話をする方が、効果的なのです。

強弱、緩急をつける

次に、話をするときに、メリハリをつけるように心がけましょう。メリハリというのは、声の大きさとスピードに変化をつけるということです。

注目して欲しいところでは声を大きくしたり、相手を惹きつけるために間をとる気分が盛り上がってきたところでは少し早くなったり、落ち着かせたいところではスローダウン

すぐにはうまくできないかもしれませんが、日頃からメリハリをつけながら話をするように練習しておきましょう。

どのようにメリハリをつけるのが効果的なのかは、スピーチがうまい人の話し方を研究して、盗むようにしてください。

パッションを込める

最後に、自分の思い、情熱を込めることが大切です。メッセージの内容が自分が本当に伝えたい内容なら、自然に思いや情熱が込められるかもしれません。

ただ、大勢にメッセージを伝えるとなると、何となく意識してしまって、自分の思いや情熱が伝わりにくくなることがあります。メッセージをきちんと伝えることにとらわれて、自分の感情を抑えてしまうことがあるのです。

どんなメッセージを伝えるのかにもよりますが、相手の心を動かすのは、伝える人の思いです。伝える人が、情熱を持ってメッセージを発信することで、その情熱が相手にも伝わり、相手の心を動かすのです。ですから、メッセージには自分の思い、情熱を込めて伝えてください。

これは誰でもできることなのですが、スピーチなどになると、スピーチしているという意識が先に立ってしまって、うまくできなくなることがあります。

これも練習次第なので、メッセージを発信するときには、常に気をつけて、パッションがうまく込められるようにしてください。

最後の最後ですが、伝え方はへたくそでも、思いがあれば、その思いは相手に届きます

一番大切なのは、その思い、パッションです。

テクニックもあるに越したことはないので、練習することは大切です。

でも、より重要なのは、伝えるテクニックよりも、こんな思いを伝えたいというパッションです。

それさえあれば、相手の心に、あなたのメッセージは伝わっていくはずです。

遠慮せず、躊躇せず、自信を持ってメッセージを発信してください。