名探偵コナンが、おじさんをも虜にする秘密

ネットを見ていたら、
(こういうのが多い)

来春の名探偵コナンの映画についての
ニュースがありました。

名探偵コナンといえば、
マンガは100巻まで到達し、
アニメも1000話以上やっています。

恐るべき長寿番組(マンガ)です。

私は、昔から推理小説が好きで、
ホームズは中学生のときに全部読みましたし、
クリスティは、大学生のときに、
早川文庫から出版されていた100冊弱のうち、
9割は制覇しました。

もちろん、エラリークイーンとか、
西村京太郎とか、
他にもいろいろ読みます。

ですから、「名探偵」ものには弱いんです。

ここだけの話ですが、子どものころ、
何になりたかったかといえば、

名探偵!

ですからね。

そんな私なのに、
名探偵コナンは、ず~っとスルーしてきました。

何となく存在は知っていましたが、
子ども向けの作品だと思っていたので、
全然見る気になりませんでした。

もちろん、マンガを買うこともありません。

ところが、一昨年の春、
知り合いの20代の女性のひと言がきっかけで、
「名探偵コナン」にはまることになってしまったのです。

名探偵コナンにはまってしまった私・・・

どんなひと言かといえば、
別に大したことじゃないんですけど、
金曜の夜に、

「今日、名探偵コナンを見に行くんです!」

といっていたのです。

それを聞いて、私は違和感を覚えました。

名探偵コナンって、20代の女性が見るものなの?

ということです。

私のイメージでは、
名探偵コナンは、子ども向けアニメであり、
20代の女性が見に行くとしたら、
ママさんとして、子どもと一緒に行く。

それしか考えられません。

ところが、その女性は、デートで彼氏と行くというのです。

名探偵コナンってそういう作品なのか???

不思議に思った私は、
そこから、チェックし始めました。

どうやら、毎年やっている劇場版は、めちゃくちゃ大ヒットしていて、
それもぐんぐん動員数を伸ばしているらしい・・・

これは、単なる子ども向けアニメではないようだ。

ドラえもんのような作品もあるけど、
それよりももっと幅広い層にアピールしているらしい・・・

なぜだ???

そんなことに興味を持たなくても良いのに、
強い関心を抱いてしまった私は、
作品を見始めてしまったのです。

そして、はまりました。

今は、毎週土曜日のアニメも、
欠かさずチェックしています。

スカパーにも加入しているのですが、
そこでも名探偵コナンを探して、
見始めてしまいました。

Amazon PRIMEでも、
1~16シーズンまで見放題なので、
シーズン15までは制覇しました。
(シーズン16は、今日から配信開始!)
PRIME会員の方は、無料でご覧になれます!

そして、何がみんなに受けているのか、日々考えています。

いくつか思いついたことを書いてみます。

名探偵コナンのヒットの秘密は、ビジネスにも役に立つ・・・はず

ちなみに、何でこんなことを考えているかというと、
何らかのビジネスのヒントになるだろうと、
思っているからです。

自分が展開しているビジネスは、
アニメとか映画とか漫画じゃなくても、
ヒットしている要因を掘り下げていけば、

参考にできる何かがある!

かもしれません。

さて、名探偵コナンが、幅広い層に受けている理由。

ポイント1: 探偵マニアをニヤリとさせる、設定やストーリー

一つは、私のような探偵マニアをニヤリとさせる、設定やストーリー。

見ている人には説明不要ですが、
登場人物の名前が、有名な探偵や、作家、登場人物を
もじっているんですよね。

主人公の江戸川コナンは、説明する必要もないでしょうが、
彼女の毛利蘭は、モーリス・ルブランですよね。

眠りの小五郎は、明智小五郎。
少年探偵団は、そのものズバリですが、
その担任が小林先生って、おいおい・・・

他にも目暮警部はメグレ警視だし、
喫茶ポアロなんていうのも出てくるし、
ただそれだけですが、ちょっとニヤリとさせます。

ストーリーの中にも、「これってあれじゃん!」(何のこっちゃ?)
というのが時々あって、興味深い。

ちょっとマニアックですが、
だからこそ、マニアの心をくすぐるようにも思います。

ポイント2:音楽

2つめは、音楽。

私たちおじさん世代だったら、
誰もが見ていた刑事ドラマ、
「太陽にほえろ!」

小学生の頃、細かいことは忘れましたが、
太陽にほえろごっこをしていた記憶があります。

どういう遊びかよく覚えていませんが、
とにかく、みんな見ていたドラマなんです。

その音楽を担当していたのは、大野克夫さん。

実は、名探偵コナンも同じで、
何となく思い出させるんですよ。
特に、初期の頃のアニメは。

子どもにとっては、
そんなこと分からないし、
どうでも良いことだと思いますが、
おじさんの心には、懐かしさが甦ってくるのです。

ポイント3:恋愛

3つめは、恋愛。

登場人物たちが、
ラブラブのカップルでもあり、
なかなかくっつかないもどかしさがあり、
探偵もののはずなのに、
様々な恋愛模様が展開されるのです。

どうやら、この辺に魅了されている、
女性も少なくないようです。
テレビでも語られていましたから。

くっつきそうで、くっつかない。
うまくいきそうで、うまくいかない。

ラブコメの王道ですね!

しかも、そのカップルが、たくさんある。

コナンと蘭、
園子と京極さん、
高木刑事と佐藤刑事、
服部と和葉、
千葉刑事と交通課の三池苗子、
由美たんと羽田秀吉名人、
そうそう、
別居中だが離婚していない、
小五郎と妃弁護士も、
その中に入るのかも。

どのカップルが好きかなんてアンケートがありましたけど、
それだけ注目ポイントだということです。

ポイント4:歴史や文化を学べるストーリー

4つめは、歴史や文化を学べるストーリー。

コナンが居候している毛利一家は、
どういうわけか、よく福引きで旅行を当てます。

仕事の依頼で地方に出張することも、
結構あります。

あと、何だかよく分かりませんが、
何らかの理由で、よく地方に行くのです。

そして、そういう回では、
必ずといっていいほど、
その土地の名産品を紹介したり、
観光名所を紹介したり、
その土地の歴史について、
説明されたりします。

これは、親が子どもに見せるアニメとして、
「歴史や文化の勉強にもなるぞ」
というアピールになるのではないでしょうか。

ポイント5: 密室トリックが、理科や図工の参考になる

5つめは、密室トリックが、理科や図工の参考になること。

名探偵コナンは、探偵ものですから、
よく殺人事件が起こります。

それも簡単に犯人が分かるようなものではなく、
密室になっていたり、
しっかりとアリバイ工作がされていたりします。

それをどうやってやったのか、
というところが、
理科の実験でやりそうなこととか、
ちょっとした工作でつくれそうなこととか、
学校の勉強にもなりそうなことを使ってるんですよね。

これを見たから理科の成績が上がるわけでもないでしょうが、
やっぱり子ども向けの要素が強いな、
と思わせるところです。

ポイント6:笑えて、泣けるストーリー

6つめは、笑えて、泣けるストーリー。

これは、どんなドラマにも必要だと思いますが、
ちょっと笑えるコメディの要素があったり、
人情話がちりばめられていて、
ちょっと泣けるね、なんてところが、
随所に見られます。

笑って楽しめたり、
人情話でほのぼのしたり、
エンターテインメントには不可欠な要素です。

そこもちゃんと押さえています。

ポイント7: 複雑な設定と、キャラの多さ

7つめは、複雑な設定と、キャラの多さ。

これは、デメリットにもなりかねませんが、
複雑で、すぐには覚えきれないほど、
たくさんのキャラがいますので、
飽きさせないんですね。

少年探偵団の子どもたち、
毛利蘭と鈴木園子を初めとする女子高生、
警視庁の刑事たち、
黒ずくめの組織、
FBIに公安警察、
大阪の高校生探偵、
ルパンみたいな怪盗キッド、
パッと思い出しただけでも、
これだけの種類のキャラがいます。

一人ひとり言い出すと、
一体何人ぐらいになるのでしょう。

これだけキャラが多いと、
ストーリーのバラエティも豊かになります。

飽きさせない秘訣ですよね。

まとめ:名探偵コナンの魅力は何?

で、こんなこと長々と書いて、
何の意味があるんだろう・・・と思いつつ、
7つをまとめると、

1.探偵マニアをニヤリとさせる、設定やストーリー
2.音楽
3.恋愛
4.歴史や文化を学べるストーリー
5.密室トリックが、理科や図工の参考になる
6.笑えて、泣けるストーリー
7.複雑な設定と、キャラの多さ

こうやって書いてみると、
1は、マニア向け、
2は、おじさんむけ、
3は、女性向け、
4,5は、子どもや親向け、
6,7は全員ですが、あえていえば大人も楽しめるようにするため、
と、いろいろな人を魅了する要素が、
随所にちりばめられているのです。

そして、それが、ただちりばめられているのではなくて、
全体が名探偵コナンという作品で、
統合されている。

軸は、子ども向けの探偵ストーリーですが、
スパイスを効かせることによって、
親や、女性や、おじさんや、
探偵マニアも惹きつける作品になっている、
ということです。

一つ大事だと思うのは、
ディズニー作品とかも同じですし、
人を魅了する作品の共通点ですが、
「細部にこだわっている」
ことがありますよね。

逆の言い方をすれば、
メインではないところにも、
細かい配慮を忘れていない、
ということです。

その細かな気配りが、全体の質を高め、
多くの人を魅了する作品に仕上げている、
ということですね。

「神は細部に宿る」

これですね。

さて、これをどう自分のビジネスに活かすのか?

難しいところですが、
これからの時代は、
エンターテインメント性が重要だと思うので、
名探偵コナンばかりではありませんが、
ヒットしている作品を、よく吟味して、
分析して、考えてみた方がいいと思います。

商品づくりや、お店づくり。

いろいろと活かせると思いますよ!

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