8-2:全体像が見えれば、自分から工夫する

仕事を面白いと感じている人と、そうでない人との違いは何でしょうか?
自分の肌に合う、合わないとか、向いている、向いていないということもあるでしょう。
ただ、本人が思っている「合う、合わない」「向いている、向いてない」と、他人から見たものは違います。また、「3年前には向かないと思ったけど、今は、すごく自分に向いていると思う」というようなこともあります。


「合う、合わない」とか、「向いている、向いてない」というのは、本人とっては、重要なことですが、きわめて流動的なモノであるという気もします。
そんなこともあって、今日は、「仕事が面白くない」と思っている人が、どうしたら「仕事が楽しい」と思えるようになるかを考えます。
その一つが、仕事の全体像が見えることです。仕事の全体像が見えれば、自分の役割も分かります。何をしたらよいのかが分かるので、仕事も楽しくなるのです。
ところが、現実の仕事はそうはいきません。
なぜかと言えば、分業化されているからです。製造、開発、営業、人事、経理・・・とにかく、分業化されています。
その方が、それぞれの役割での専門性を高められるし、効率的な面もあります。ある程度の規模になってくれば、それも仕方がないところです。
しかし、高度に分業化され、標準化された仕事は、面白みがなくなります。単純な仕事を、機械のようにこなさなければならないからです。
決められたことを、決められた通りにやる・・・
会社としては、決められた通りやってもらわなければ困るわけですが、決められたとおりやるだけの社員は面白くないのです。
今、会社で仕事をしている人たちが、仕事が面白くないと感じてしまうのは、多かれ少なかれ、そのような面があるからではないかと思います。
じゃあ、どうしたらいいのか・・・ということで、小さな組織で自己完結する「事業部制」などが生まれてきたわけですが、小さくなったといっても、まだまだ、大きな組織です。
「自分は、決められたことをやるだけ」と思ってしまう社員もいることでしょう。
それでも、考え方のポイントは、「自己完結できる仕事」です。
たとえば、あるメーカの事例。テレビでやっていましたから、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、簡単にご紹介します。
そのメーカーは、OA機器を製造しています。以前は、各自が一つの組み立て工程を担当し、その担当者はひたすら同じことを繰り返していたといいます。その方が、その作業への熟練度が早く高くなるし、効率的だと考えられていたからです。
ところが、今は違います。各担当者が、一つのOA機器を、最初から最後まで一人で組み立てるのです。
確かに、最初は、いろいろと覚えなければならず、1日あたりの生産量は以前の方式に比べて落ちてしまいました。しかし、それでも続けていると、あるところで1日あたりの生産量が、以前の方式を上回ります。さらに、品質不良なども減ってきたというのです。
どういうことでしょうか?
その理由は、新しい方式の方が、仕事が楽しいことです。
何が楽しいかといえば、一つはモノを作る楽しさです。
自分で、最初から最後まで組み立てるので、一つのモノが完成していくプロセスをすべて見られます。そして、出来上がったところでは、「出来た!」という達成感も感じられるわけです。
別のところでは、自分で工夫できる楽しさです。
自分一人で最後まで組み立てるので、仕事の全体像が見えます。また、自分一人でやっていますから、多少作業の仕方を変えても、誰にも影響が出ません。すると、気軽に仕事への工夫が出来るわけです。
ちょっとした工夫をして、作業効率が上がる・・・
そんなことも楽しい理由の一つになるわけです。
ですから、出来るだけ、仕事の「全体像が見える」ように、そして、なるべく「自己完結」できたり、「工夫する余地」があるように、仕事を与えることが大切なのです。

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