一緒になってやるということ
以前、資格取得の学校で講師をしていたことがあります。
その学校では、講師はまず答案の添削をするところから始まります。そこで一定の貢献を認められると、ある特定の科目の講義をやらせてもらえます。
そこで認められ、かつポジションが空いていれば、次は特定の科目についてカリキュラムやテキスト作成、試験問題の作成などをやらせてもらえます。
ここまでくると、一人の講師の問題ではなく、学校としての問題になってくるので、仕事も増えますが、それに比例して要望事項も増えていきます。
大変ではありますが、その分、やりがいを持って取り組めるともいえます。一部ではあるもののその学校の運営におおきく関わることになるからです。
当時の私は、このポジションで仕事をしていました。
ある科目については任せてもらっているので、責任も感じていましたし、自分の都合だけではなく、学校のことを意識しながら仕事に取り組んでいたのです。
ところが、ある日。打ち合わせだと呼び出されました。そこで、「今後はこういう方針で進めます」と一方的にいわれとのです。
方針を決めるのは、学校側で私たち講師ではないことは分かっています。でも、それまでは、意見を求められたり、決定する場に立ち会っていたり、なんらかの形で関わっていたのです。
ですから、その時は、勝手に決められたという気持ちになりました。
もちろん、勝手に決めて構わないんですけどね。
でも、その時以来、心は離れていきました。
会社の経営でも同じことがあると思います。
何から何まで全員で検討する必要はありませんが、重要なことについては、社員も巻き込んで決めることが大切だと思います。
一緒になってやるためには。
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