経営者やリーダーに人望は必要なのか?

東洋経済に、こんな記事がありました。

「人望のないゴーン」逮捕が招いた意外な副作用
リーダーに人格を求める考え方はもう古い?

テーマは、リーダーに人望が必要なのか?

ということです。

この記事では、人望がない経営者でも成果をあげている例も多いので、必ずしも人望は必要ないのではないかという仮説を立てています。

また、研修をやったときに経営者に人望を求めるかどうかを聞いてみたそうです。

どんな風に尋ねたのか、引用させて頂きます。


以下のA社長・B社長のどちらの下で働きたいか、それぞれ尋ねました。

A社長:高潔な人柄で人望があるが、経営手腕が悪く会社の業績は低迷。業務は非効率で、残業が多く、給料は低い。

B社長:私利私欲むき出しで人望はないが、経営手腕がよく業績は好調。業務は効率的で、残業は少なく、給料は高い。

結果は、中高年層24名のうち14名がA社長を支持、10名がB社長を支持しました。若手層17名のうち1名がA社長を支持、16名がB社長を支持しました。もちろん、ゴーンはB社長タイプです。

東洋経済 online
「人望のないゴーン」逮捕が招いた意外な副作用
リーダーに人格を求める考え方はもう古い?
より引用


サンプル数が少ないので、あくまでも可能性の指摘であると言及していますが、社長に近い層は、社長と顔を合わせる機会も多いので、社長の人間性が気になる。若い層は社長と距離が遠いので、人間性を気にせず、経営手腕を重視するのではないか。という解釈をされていました。

確かにその通りなのかもしれません。

ただ、質問が「人望」か「経営手腕」かの二者択一になっているので、その結果をどのように解釈し、どのように利用したらよいかはよく考えた方がいいと思います。

考える視点として、まず、短期的か中長期なのか、という切り口があります。

関連しますが、現状の業績がどのような状態かもあります。

つまり、現在の業績がとても厳しい状態で短期的な視点で考えれば、人望よりも経営手腕が大事になるでしょう。たとえ人間としては非情で、友達にはなりたくないタイプだったとしても、業績を回復させられるのなら、その方がいいに決まっています。

一方で、現在の業績はここ数年まあまあ順調で、今後についても大きな不安要素はなく、順調に推移すると予想される場合。

意見は分かれるかと思いますが、このケースなら人望優先の割合が増えるでしょう。

ただ、少し気になることがあります。この質問にはすべてが社長任せの印象があります。まるで、社長一人の力だけで、何かが変わるというようなニュアンスです。

もちろん、社長が変われば(代われば)会社は変わります。でも、それに合わせて社員も代わるから会社が変わるのです。

どんなに素晴らしい社長でも、社長一人では会社は回りません。いろいろな業務を支える社員がいるからこそ、素晴らしい社長が、素晴らしくいられるわけです。

業績が厳しいときに、自分も頑張って会社を支えようと社員が考える会社はどんな会社でしょう?また、どんな社長でしょう?

やはり人望のあるA社長タイプではないでしょうか?

それにいくら経営手腕が高くても、常に好業績を維持できるとは限りません。環境によっては苦戦することもあるでしょう。ある時点を切り取れば、経営者に人望がなくても問題にならないかもしれません。

しかしながら、中長期的に考えれば、人望はあった方がいいでしょう。

いえ、中長期的に見れば、必要不可欠なものなのではないでしょうか。

経営者としては、経営手腕を磨くとともに、人間力を高め、人望のある人になっていく必要があると思います。

 

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