できる社員の愚痴

「うちの会社は、幹部に問題が多いんです」

ある会社の中堅社員が言います。その人は、仕事に対する意欲もあり、よく勉強もしています。経営戦略やマーケティング、会計などについても、自分なりに勉強していて、「経営とはどうあるべきか」という持論を持っています。

ですから、よけいに、幹部たちの至らない点が目に付いてしまうのです。

その社員は続けます。

「うちの幹部は、現状維持の志向しかない」
「新しいことにチャレンジしようという気概がない」
「かといって、若者に権限を委譲するわけでもない」
「こんな幹部ならいない方がいい」

なるほど・・・

「で、○○さんならどうするの?」

「いや、俺は幹部じゃないから関係ない」

え???

そこまで言っておいて、関係ないはないでしょう・・・と、もう少し突っ込みます。

「でも、幹部じゃなくたって、提案することはできるでしょう?」
「まあ、そうだけど、聞く耳ないから」
「でも、言わなきゃ分からないでしょ」
「だって、言ったって分からないから」

・・・

恐らく、この中堅社員は、何かの時に提案をしたことがあるのでしょう。それで意見を聞き入れてもらえなかったので、相手に聞く耳がないと考えているのだと思います。

まさか、提案したこともなく、そんなことをいっているとは思えません。また、そうであって欲しいと思います。

実は、この手の話は、珍しい話ではありません。保守的な組織と、チャレンジ精神旺盛な若手社員。恐らく、どのような組織でも、何らかの形でこのような対立があることと思います。

うちは優秀で、意欲的な社員からやめていく・・・

そんな声が出てくるのは、このような対立が起こっている現れではないかと思います。

こういう場合、どちらが悪いかといえば、組織が悪いということになりがちです。やめていくのは、仕事ができる、優秀で意欲的な社員だからです。そういう社員をうまく活用できない組織に問題がある。それも一理あります。

でも、本当に悪いのは組織だけでしょうか?

「けんか両成敗」という言葉があるように、どちらか一方が100%悪いとは言い切れないのではないでしょうか。

確かに、幹部たちにも問題はあるでしょう。しかしながら、できる社員の方にも、何らかの問題があったはずなのです。だから、幹部たちに意見を聞いてもらえなかった。それを、すべて幹部のせいにしていては、何も問題は解決しません。

ところが、優秀な社員は、自分の考えが正しいという自信があります。よけいに、「うちの幹部社員は・・・」ということになる。

結局、どんなシチュエーションであっても、基本的には、自分に非があったと考えることが問題解決の近道になると思います。

「相手を変えることは難しいが、自分のことなら変えられる」
「相手を変える前に、自分から変わる」

よく言われていることですが、まさに、その通りだと思います。

たとえ、9対1で相手の方が悪いとしても、裁判じゃないのですから、自分が正しいといってみたところで問題は解決しないのです。

<今日のポイント>
うまくいかない原因は、必ず自分の中にある
人のせいにしても、問題は解決しない
すべてを自分の問題として受け止めれば、解決方法は見つかる
人のせいにしていれば、いつまでも解決しない

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