励ます、褒める、叱る

社員が元気に仕事をして、活発な組織を作ろうと思ったら、励ましたり、褒めたり、叱ったりを、バランス良くやる必要があると思います。

どれか一つでは、バランスの悪い、おかしな組織が出来上がります。

たとえば、叱るだけ。

たいていの人は、叱られるのは嫌です。ですから、叱られないように注意するようになります。

一見するといいことですが、実はそうとも限りません。

余計なことをすると叱られる、という考えができてしまいますから、自分から進んで、自主的に、積極的に取り組むことが減っていきます。

とりあえず、安全な道を行こうとするのです。

決められたことを、ただひたすら、きちんとやっていればいい仕事なら、それでもいいでしょう。ところが、多くの仕事は、決められたことをやるのと同時に、その状況に合わせて微調整が必要なことが多いものです。

でも、叱ってばかりいる組織では、そういうことも出来なくなる恐れがあります。

自分としては気を利かせてやったつもりなのに叱られるとすれば、とりあえずいわれたとおりやっておこうと考えるようになるのが当たり前だからです。

じゃあ、叱らずに褒めておけばいいのかといえば、これまたそういうわけでもありません。

いつも褒めていれば、明るく、伸び伸びとした雰囲気にはなると思いますが、ただ単にリラックスしているだけで、目的意識や、緊張感が欠如してしまうこともあります。

リラックスすることは大切ですが、ある目的に向かって集中することも重要です。リラックスしつつも、ある種の緊張感は欠かせません。ですから、時には叱ったり、緊張感を持たせることも必要です。

また、意味もなく褒められるというのは、実はあんまり気持ちよくありません。

褒められるようなことをして褒められるのであれば、それはうれしいことです。でも、特に何もしていないのに褒められたりすると、何かスッキリせず、気持ち悪い感じがします。何か企んでるんじゃないかとか、変に勘ぐってしまうこともあります。

たぶん、このあたりが、多くの経営者、上司が部下を褒められない原因の一つだと思います。

要するに、「社員が、褒めるようなことをしていない」ということです。

これは、経営者や上司の要求レベルが高いために、本当はそれなりにやっているのに、そうは見えないということもあります。でも、本当に褒めるようなことをやっていないこともあります。

では、褒めるようなことをやらせるためにはどうしたらいいのか。

こういうことをやれ!と、命令する。
これをやれば、褒美をやるぞ!と、目の前ににんじんをぶら下げる。

たぶん、この2つが多いのではないかと思います。

ひょっとすると、「やらないとひどいことになると脅す」というパターンもあるかもしれませんね。

どれも、それなりには効果があると思います。

ただ、こういうのが効果を上げるのは、それなりに出来る人だけです。本人がその気になって頑張れば、何とか出来る人だったら、ちょっとした刺激でその気になって、頑張るでしょう。そして、それなりの結果を出します。

でも、そこまでの実力がない、あるいは、ちょっとできるかどうか自信がない。

そういう人は、命令、褒美、脅しの3つの方法では、結局出来るようにはなりません。

そこで登場するのが、「励ます」なのです。

「頑張れば出来るぞ!」
「お前ならゼッタイできる!」

そうやって、本人を勇気づけてあげるのです。そうすれば、モチベーションも高くなり、何かにチャレンジしようという気も少しずつ生まれてきます。

で、何かやって、ちょっとでも成功したら、すかさず「褒める」

そうすれば、もっとモチベーションも高くなり、ますます意欲的に行動するようになるはずです。

でも、それだけだと、調子に乗ったり、ハメを外したり、いい気になってウサギがカメに抜かれてしまうようなことが起こるので、「叱る」

この「励ます→褒める→叱る」という順番と、そのバランスが大切だと思います。

黄金バランスというのはないので、相手によって変える必要もあるでしょう。

叱るだけ、褒めるだけ。

どこかに偏っていれば、いい組織は出来ないのではないでしょうか。

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