社員が変われば、会社も変わる

「社長が変われば、会社も変わる」ではありません。

確かに、社長が変わらないと会社は変わりません。小さな会社では特にそうです。大きな会社になると、その影響力は小さくなるかもしれません。それでも、社長が変われば会社は変わります。

しかしながら、細かいことをいえば、社長が変わらなくても、社員一人ひとりが変われば、会社は変わっていきます。反対に、社長が変わっても会社全体が変わらないこともあります。

社長が変わっても会社全体が変わらないのには、いろいろな理由があります。意識の違い、情報量の違い、会社に対する思いの違い。様々な違いから、社長と社員では現状認識が違い、課題や問題の認識も違うわけです。雇う側と雇われる側という違いもあります。

それに、いくら社長の力が強いとはいっても、社長は一つの会社に一人しかいません。社員は、たくさんいます。たとえば、15人という小規模の会社であっても、社長以外の社員は14人。社長の14倍いることになります。これが500人の会社になれば499倍。そうなれば、社長一人が変わっても、社員全員に波及するのには時間がかかっても仕方がないのです。

では本当に、社長が変わらなければ、会社は変わらないのか。

たぶん、そうではありません。

昔の話ですが、私がサラリーマンだった頃のことです。

「うちの上司が○○だったら~」
「うちの会社は社長が○○だから~」

飲みに行くと、仲のよい数人で愚痴大会。様々な問題を、自部門の上司や社長のせいにして嘆いていました。でも、嘆くだけで、何もしませんでした。当然ですが、何も変わりません。

どうして何もしないかといえば、自分たち数名が何かしたところで、組織全体が変わるわけはないと思っていたからです。

そんなある日。

人事か経営企画室の方から、30歳前後の若手社員が招集されました。会社の現在の問題・課題について、忌憚のない意見を聞かせて欲しいという会でした。

最初はあまり意見も出ませんでしたが、徐々に本音が出始め、みんながいいたいことを言い始めました。

驚いたのは、日頃淡々と仕事をこなしている人から、現状の問題について厳しい意見がたくさん出されたことです。それまでは、その人たちはただ仕事をこなしているだけで、会社のことなどを、真剣に考えているとは思えなかったのです。失礼な話ですが、ただルーチンワークをこなしているだけで、何も考えていないと思っていたのです。

でも、それは大きな間違いでした。

みんな、会社のことを真剣に考え、悩み、その人なりの意見を持っていました。ただ、その意見を表明する場がなかったのです。

その会は、それ1回で終わりました。

でも、その後、組織の動き方が少し変わりました。変わったのは、そこに参加していた若手社員です。自分たちで何とかしようと動き出したのです。

大したことはできませんでした。でも、組織に一石を投じることはできました。ほんの少しですが、組織に影響を与えることができたのです。

今思えば、もっとうまく動けたと思います。あの頃は、どうすれば組織を動かすことができるのか、まったく分かりませんでした。それでも、何とかしたいという思いだけで、ほんの少しですが動かすことができたのです。

もちろん、私一人の力ではありません。仲間と協力したからこそできたことです。

今、私は組織を改革するコンサルティングを仕事にしています。社員一人ひとりがその気になれば、組織が変わっていくことは何度も経験しています。

結局、組織が変わっていくのは、「組織をこうしたい」というリーダーがいるかどうかにかかっています。一人がきっかけをつくって、仲間を一人つくる。その仲間がもう一人仲間をつくる。ネズミ講ではありませんが、そうやって仲間が増えていき、最終的に会社が変わっていくのです。

そのきっかけをつくる人は、必ずしも社長である必要はありません。

「そうしたい」と思った人がやればいいのです。

結局、会社を変えるのは、人のパッションです。

もっとも、当時の私もそうでしたが、どうやって動き出せばいいかが分からないんですけどね。。。

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