ウルトラマンはもういない ~ これからはプリキュアだ!
私が子供の頃のヒーローは、ウルトラマンでした。正確にいうと、「帰ってきた」がついたり、エースだったり、タロウだったり、いろいろありましたが、要は、ウルトラマンシリーズでした。
仮面ライダーとか、ミラーマンとか、キカイダーとか、他にもいろいろありましたが、私が一番好きだったのはウルトラマンでした。
当時の正義の味方は、とても頼りになるヒーローでした。
怪獣にやられそうになると、サッとやってきて、多少苦労したとしても、サッと退治して、サッと帰っていく。
ウルトラマンは、地球には3分しかいられませんし、番組も30分ですから、何事もサッと片づけて、スッキリさせてくれます。
「あ~、よかった~」
「かっこいいなぁ」
子供ですから、そんなことを思ったものです。
今でも、ウルトラマンシリーズとか仮面ライダーシリーズは継続しているようですね。他にも、ゲキレンジャー(だったと思いますが、定かではありません)なんてのもあるようです。これは、ゴレンジャーの流れでしょうか。。。
まあ、今も昔も正義の味方、ヒーローものは子供に人気があるようです。
そんな中で、私の姪が好きなものにプリキュアというのがありました。今はそれほどでもないようですが、数年前は結構夢中でした。当時は、プリキュア・ファイブで、名前の通り5人組のヒロインです。私も、きちんと5人覚えて、知っていることをアピールしたものです。
ちなみに、その5人とは、ピンクがキュアドリーム、赤がキュアルージュ、青がキュアアクア、緑がキュアミント、黄色がキュアレモネードで、それぞれキャラクターがあるんですね。細かいことは分かりませんが。
で、このプリキュアというのは、普段は普通の女子中学生で、やっぱり怪獣というか悪魔と戦うんです。悪者が登場したときだけ、普通の女子中学生からプリキュアに変身して戦います。
ところが、戦い始めた当初は、必ずプリキュアがピンチになるんです。
あと一歩でやられてしまう!
そういうところまで追い込まれるんです。
どうしよう!!
もちろん、このまま負けるわけはありません。
そうやって追い込まれると、大体こんなセリフ(うろ覚えですが)がでてきます。
「私たちは、ここで負けるわけにはいかない」
「○○のためにも、負けられない」
「みんなで力を合わせれば、絶対負けない」
そんなことを叫んで、結局、最後は、みんなの合体技で悪者を退治するのです。
かつての正義の味方は、あまりピンチにもならず、サッと悪を退治してくれる水戸黄門のような感じだったのですが、最近の正義の味方は、ピンチに陥って、やられそうになるけど、最後はみんなで力を合わせて悪者を退治する。昔のヒーローほど、絶対的な存在ではないけど、でも頼りになる。そんなヒロインなんです。
このヒーロー(ヒロイン)像の変化は、時代背景を反映していると思います。
かつては、絶対的なヒーロー(ヒロイン)がいたが、今はそうではない。
プロ野球なら王、長嶋。相撲なら大鵬。歌手なら美空ひばり。俳優なら、、、というふうに。
でも、今は、そのような絶対的な存在はいなくなって、その代わり、全体のレベルは底上げされている。
時代は変わったんだと思います。
今日、ここで書いておきたいのは、もうウルトラマンはいないということです。
(まだ、ウルトラマンシリーズは続いていますが、たとえ話としては)
つまり、ウルトラマンのように、その人(宇宙人?)が来てくれたら、サッと何かを変えてくれる。みんなを助けてくれる。
そんなヒーローはもういないんです。
じゃあ、悪から世界を守るためにはどうしたらいいのか。
みんなが、プリキュアになるしかないんです。
一人で悪に立ち向かっていくと負けてしまう。一人ひとりの力はそれほどではなくても、みんなが力を合わせれば、悪に立ち向かって、やっつけることができる。
一人ひとりが、立ち上がるしかないんです!
今日、鳩山首相が辞任しました。
国民の多くは、新しい政権になれば、何かが変わるだろうと考えていたと思います。だから、政権交代が実現したんですよね、きっと。でも、残念ながら、政権交代すれば日本が変わるということは幻想だということが、はっきりと示されてしまいました。
これからも、ウルトラマンやスーパーマンのような人、党は登場しないと思います。
それを期待しても、空しくなるだけです。
みんなでプリキュアになりましょう。
一人ひとりの力はそれほどではなくても、みんなが力を合わせれば悪を退治できます。
社会を変えることもできるはずです。
投稿者プロフィール

最新の投稿
変革ストーリー2021.01.11【企業変革ストーリー】第一章「一念発起」 経営のヒント2020.02.24上司のひと言で部下は変わる 経営のヒント2020.02.17人前で話すのが苦手だった私が、今では講師になりました… 経営のヒント2020.02.10経営者やリーダーに人望は必要なのか?