最小不幸社会?どうせなら、違ういい方をして欲しいんですけど。。。
いよいよ新内閣発足です。鳩山前首相のときは、支持率が20%前後まで落ち込んでいましたが、菅首相になったとたんに、60%以上の支持率になったようですね。
他力本願はいけないと思いますし、期待しすぎると落胆も大きくなるので、ほどほどに期待しておきます。。。
で、その菅首相の言葉。
新聞の記事で断片的に見ただけなので、どんな風な順番で、どこに力点が置かれたのか、よく分かっていません。従って、この意見は、あまり適切ではないかもしれませんが。。。
と、前置きはこの辺にして、菅首相の言葉。
「国民、世界の人々が不幸になる要素を少なくしていく、『最小不幸』の社会をつくることにある。貧困や戦争といったことをなくすことにこそ政治が力を尽くすべきだ」
確かにその通りかもしれません。
でも、「最小不幸」というのは、イメージ的にあまりいいものではありません。
イメージが悪いといっているのではありません。
でも、よくもありません。
感覚的にいえば、「最小不幸の社会」といわれても、ウキウキも、ワクワクも、ドキドキもしません。いっていることはいいけど、感情的にぐっとこないんです。盛り上がらないんです。
どうせなら、
「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現することだ」
こちらの方を強調した方がいい。
「強い」を繰り返していることで、それこそ「強さ」が強調されますから。
そして、その方が、メッセージを聞いた人が応援しよう、協力しようという気になりやすいはずなのです。
もったいない気がします。
さて、何をいいたいのかというと、実は、政治について述べようというわけではありません。リーダーがどんなメッセージを発すればいいのかという点について書きたいのです。
繰り返しになりますが、「最小不幸」の社会では、あまりイメージが伝わりません。確かに、「最小不幸」の社会は素晴らしい社会かもしれません。それができたら、みんなが幸せなのかもしれません。
でも、その言葉を聞いた限りでは、幸せな社会をイメージすることはできません。心の中に、それが実現したらいいなという期待感もわいてきません。
そういうメッセージでは、結局、誰もついてこないと思うのです。
せっかく、メッセージを発するのであれば、「最大幸福の社会」といった方がいい。「不幸が最小」よりも、「幸福が最大」の方が、幸せなイメージが伝わってくるはずです。もっとも、これじゃあ、何となく嘘っぽいというか、現実味がありませんけど。。。
じゃあ、どうすればいいのかですが、まず、細かいことですが、「最大」とか「最小」という言葉を使うところに問題があります。ついでにいえば、「不幸」「幸福」もあんまりよくありません。
「最小不幸社会」であれば、「不幸せが限りなく小さい社会」などといった方がいいのです。
同様に、「最大幸福社会」だったら、「幸せいっぱいの社会」といった方がいいですね。
見比べて頂けば分かると思いますが、後者の方がイメージがわきやすいのです。
細かいことで面倒くさそうではありますが、慣れればどうってことはないと思います。
せっかく話をするのであれば、しっかりと言葉を選んで、相手の心に訴えるようにした方がいいですからね。
当たり前ですが。。。
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