【経営者からのお悩み相談】後継者を育てていきたいが、ふさわしい人材がいない

現在55歳です。
遅くとも10年後には、社長を交代したいと考えています。
子供はいないので、社員の中から後継者を育てたいと思いますが、ふさわしい人材はいません。
後継者候補として外部の人材を雇用した方が良いでしょうか?
どのようにして採用すれば良いでしょうか?

10年後に社長を交代されたいということ。

10年といえば、それなりの時間がありますが、あっという間に過ぎてしまう時間でもあります。ましてや、経営を任せられる人材を育てることを考えると、それほど多くの時間があるとはいえません。

本当に後継者にふさわしい人材がいないのか再確認を

確認したいことがあるのですが、「後継者にふさわしい人材はいない」というのは、何を持って判断されたのでしょうか。

後継者として育てようとした人材はいるものの、思ったように育たないということでしょうか。

それとも、年齢や社歴などから、10年後に社長を任せられる人材はまったくいないということでしょうか。

もし、前者なのであれば、もう一度育成方法などを見直すことをオススメします。

それなりの人材がいるのであれば、10年かけて育成することで、社長を任せられるように育つ可能性は十分にあるからです。

外部人材を雇用すべきか否か

一方、外部人材の雇用についてですが、これはあまりオススメできません。

経営を任せられるような優秀な人材を採用することは、とても難しいことだからです。

採用のプロセスでは、とても優秀な人材だと思えても、いざ採用してみたら期待外れだったというケースも多くあります。

経営を任せるとなれば、社長の理念を共有し、御社の社風になじむ人材である必要があります。また、中途で採用され社歴が短くても、全社員から社長として認められるような人材である必要もあります。

人間的にも素晴らしく、仕事もできる人材が必要ですが、なかなか見つからないのが現実ではないでしょうか。

新参者にもかかわらず、社長として認められるようになるためには、本当に高いレベルが求められます。普通に仕事ができるとか、まあいい人だよねというレベルでは無理です。誰が見ても、圧倒的に仕事ができる能力があり、人格的にも尊敬される人材でなければなりません。

かなりハードルが高いのではないかと思います。

それならば、今いる人材の中から候補者を選び、時間をかけて育成する方が現実的です。

外部人材を雇用するときの必須条件

ただ、それでも、もし外部の人材を雇用しようとお考えなのであれば、絶対外せないポイントがあります。

それは、会社に対する高い忠誠心です。

あるいは、何としても会社を守り抜いていくという覚悟、志などを有することです。

外部の人材にそれを求めるのは酷かもしれませんが、会社に対する愛がなければ、様々な障害を克服して、会社を存続させることはできません。

仕事ができるかどうかよりも、会社に対する想いがあるかどうかが重要です。

そうなると、外部から人材を雇用するよりも、長く働いている既存の社員の中から後継者を探す方が現実的になってくるのです。

既存の社員の中から後継者候補を探す場合も、会社に対する想いがあるかどうかを基準にすると良いでしょう。

会社に対する想いがあるのであれば、会社を経営する力は身に付けられる可能性があります。技術や知識は教えられますし、本人がその気になれば、かなりレベルアップすることが可能です。

逆に、能力が高くても、会社に対する想いがなければ、いい経営者になれないかもしれません。なぜなら、ちょっとした障害であきらめてしまったり、投げ出してしまう可能性もあるからです。

結論:会社への忠誠心が高い人材を選びましょう

最終的な結論としては、外部から新たに採用するにしても、既存の社員の中から選ぶにしても、会社に対する忠誠心、会社への愛が強い人材を探すことが重要だといえます。