社員教育に関する3つの誤解・勘違い~これを正せば企業は成長する

「社員教育」に関する誤解・勘違いがあります。
よく言われるのが、「いくら社員教育をしても業績は向上しない」
社員教育には即効性はないかもしれませんが、きちんとやれば、業績も向上します。


社員教育に関する誤解・勘違いを3つ取り上げます。

  1. 社員教育とは「研修」をすることだ
  2. 大企業みたいに余裕のある企業がやるもの
  3. いくら社員教育をしても業績は向上しない

よく言われることですし、一面では真実でもあります。ただし、社員教育のやり方、社員教育のとらえ方によっては、別の見方ができます。

優良企業と呼ばれる企業は、たいていの場合、社員教育を重視しています。今回取り上げる誤解・勘違いとは、違うとらえ方をしているのだと思います。

間違い・勘違い(1)社員教育とは「研修」をすることだ

一番多い誤解は、社員教育=社員研修ということです。

確かに、研修は社員教育の一部です。でも、あくまでも一部であって全部ではありません。社員研修だけが社員教育ではないのです。

たとえば、業務の中で指導することも社員教育です。会議などで会社の方針を伝えていくことがあれば、それも社員教育です。朝礼で社長が話すことも社員教育の一部です。

このように社員教育は、研修以外にもいろいろあるのです。

そして、会社の中に人が育つ仕組みがすでにできているとすれば、いわゆる「研修」はそれほど必要ありません。わざわざまとまった時間を取って教育しなくても、日頃の実務の中で教育するだけで十分だからです。

特に、何か大きく変化させる必要がなければ、わざわざ研修をする必要はありません。

ただし、会社を変革していこうと考えた場合には、研修や会議などまとまった時間をとって教育する必要があります。新しい考え方を共有する場、新しい技術を身に付ける場が必要だからです。従来とは違う考え方なので時間を取って説明が必要ですし、切り替えるためのきっかけとするためにも、まとまった時間を取ることが大切です。

間違い・勘違い(2)社員教育は大企業みたいに余裕のある企業がやるもの

次によくあるのが、社員教育は余裕のある企業がやるものだという考え方です。中小零細企業ではそこまでの余裕はないので、結局、社員教育は大企業じゃないとできないものということになってしまうのです。

実際、研修などに力を入れているのは大企業の方が多いでしょう。しかしながら、余裕があるから大企業の方が研修に力を入れているというわけではないと思います。

大企業にはたくさんの社員がいます。そうすると、意思疎通に時間がかかり、何かを共有するのにも手間暇がかかります。何かを徹底していくためには、まとまった時間を取って研修を行った方が効率的なのです。

また、管理職の登用や公平な評価を実現しようとすると、きちんと足並みを揃えるために研修が必要になります。

大企業の方が研修に力を入れているのは、そのような背景があり、ある意味必要に迫られて実施しているともいえます。

あるいは、明確な目的があるから、研修を実施しているという言い方もできます。

実際、私が研修を依頼される企業は、「こうしたい」「○○を実現したい」という目的が明確になっています。何となく研修がやりたいという企業はありません。

つまり、社員教育は

  • ビジョンを実現したい会社が行うもの
  • こうなりたいという姿を実現するために行うもの

であるといえるのです。

ですから、とりあえず儲かればいいという会社は社員教育に力を入れる必要はありません。

もっとも、儲かる状態が長く続くかどうかはなんともいえませんが。

間違い・勘違い(3)いくら社員教育をしても業績は向上しない

最後に、これもまたよく言われることなのですが、社員教育は業績に結びつかないということです。

確かに、社員教育の効果が目に見えてくるのは、少し時間が経ってからということが多いものです。ごく簡単な知識やスキルを教える研修などではすぐに成果が見えますが、それはあまり業績には影響を及ぼしません。業績に影響を及ぼすような内容の場合は、成果が出るまでに時間がかかります。

教育したことをその人が確実に理解し、しっかりと身につけ、きちんと実行できるようになるまでには、どうしても時間がかかるからです。

でも、時間はかかるかもしれませんが、教育したことが業績向上に結びつくことはあるのです。

もし、それが結びつかないというのであれば、教育のやり方、内容に問題があるか、それを実務で活かすような体制ができていないことが問題です。

研修を実施して、そこで学んだことを実際の業務で活かせるような仕組みがあればいいのですが、うまくいっていないケースも多いようです。その結果として、研修は研修、実務は実務と両者の間には大きな溝があり、研修はいわゆるお勉強であり、実際の業務には役に立たないといわれてしまうこともあります。

しかし、研修プログラムの内容が実際の業務とうまく連携するように作られていれば、学んだ内容を確実に活かすことは可能です。

そのためには、研修プログラムを会社のビジョンと結びつけて設計していくことが重要です。

ただ目の前の課題を解決するための研修ではなく、長期的な視野に立って、何を学ばせるのか、実務でどんな成果を出させるのかを踏まえた研修づくりが重要なのです。

きちんと設計された研修であれば、少し時間はかかっても、業績によい影響を及ぼします。

研修がビジョンの実現の一助となるはずです。

今日のまとめ~社員教育に力を入れましょう!

  1. 会社のビジョンを明確にし、それを実現するためには社員教育が重要である
  2. 社員教育とは、研修だけではなく、日常の業務中の指導なども含まれる
  3. 研修を実施する場合には、ビジョンの実現と結びつけてプログラムを作ることが重要である

明確なビジョンがある社長、こうしたいんだという熱い想いをお持ちの社長。

ぜひ、社員教育に力を入れてみてください!