「きついことやるなら楽しく」~吉田沙保里さんの言葉
今の若手選手は静か
レスリング界のレジェンド、吉田沙保里さんのインタビュー記事を見ました。
10月5日が、39歳の誕生日だということで、現在の状況、今後のことなどをインタビューしたということです。
その中に、今の現役世代は自分たちに比べて静かだという話がありました。
吉田さんのときは、浜口京子選手もいて、練習中にもいろいろと声を出して、盛り上がっていたそうです。
でも、今の現役世代は、あまり声が出ていない。自分たちの頃と比べると、3割ぐらいだというのです。
でも、それがそんなに重要なの?
そんな疑問もわいてきますよね。
きっとインタビュアーも同じことを考えたのでしょう、こんな質問を投げかけたのです。
「強ければ静かでもいい気もしますが・・・」
そりゃそうですよね。
声の大きさを競っているわけではないので、レスリングでしっかり戦えれば、強ければ、声は小さくても良いのではないか。
そう思うのも当然です。
静かなことの問題、楽しくやることの意味とは?
それに対する吉田さんの返事がこれ。
返答の趣旨をまとめると、
- 強いときは別にいい。
- でも、調子が悪くなったときには、元気を出していかないと戻らない。
- きついことをやるのなら楽しくやらないとダメ。
こういうことでした。
私もそう思うのです。
何でもそうです。
調子がいいとき、うまくいっているときは、それほど気を遣わなくてもいいのです。
うまくいっているとき・・・
つまり、
売上が上がっているとき、
利益が出ているとき、
試合に勝っているとき、
そういうときは、様々な雑音を、そのうまくいっていることが消してくれるのです。
でも、ちょっとでも歯車が狂いだして、うまくいかなくなってきたとき。
それを修正するのは、自然に任せているだけではダメですよね。
逆境の時は、歯を食いしばって、力を合わせる必要がある
スポーツも、会社も、家族も、どんな集団であっても、うまくいっていないときに、それを戻すためには、かなりがんばらなければいけません。
それも、誰か一人ががんばっただけでは、元に戻らないことも多いのです。
みんなが協力して、元に戻す。
壁を打破する。
そのときには、淡々と、黙々とやっているだけではダメで、それこそ
「気合いだぁ、気合いだぁ、気合いだぁ」と、
(これは浜口パパですが)
歯を食いしばって、がんばっていかなければならないのです。
そういう苦しさを紛らわせるのが、楽しく、元気よくやるっていうことなんです。
だから、楽しい会社をつくろう!
楽しくやるということは、
自分の最高の状態をつくるのと同時に、
逆境を乗り越える力にもなるということです。
ですから、私は、
楽しい会社をつくろう!
と、アピールし続けているのです。