社員を子ども扱いしていると、大きな問題が起こります
親にとって子どもは、いくつになっても子どものまま
親にとって、いくつになっても子どもは子ども。
中高生ぐらいになった子どもにうざがられるのは、いつまでたっても子ども扱いするから。
「もう、子どもじゃないんだから」
「うるさいなぁ」
みたいなことはよくありますよね。
でも、それも、子どもがもっと成長すると、自然に問題はなくなります。
なぜなら、親からすると成人しても子どもは子どもですが、そこまでいくと、子どもが大人になっているので、「いつまでも子ども扱いだな…」と、うまく受け止めるようになってくるからです。
もちろん、行き過ぎると、ケンカっぽくなるかもしれませんけどね。
それでも、親子の関係は、子どもが大人になって行くに従って、反抗期のようなものは治まります。
まったく問題がなくなるということはないかもしれませんが、問題は自然になくなっていくのです。
ところが、上司と部下の関係は、そうはいきません。
部下は成長しても見た目が変わらない
なぜ、そうはいかないのか?
それは、部下は最初から大人で、子どもから大人に成長するような劇的な変化はないからです。
子どもは、大人になるにつれ、体格が変わっていきます。背が伸び、筋肉がつき、大人の体格に変わっていきます。
それを見ていると、自然に親も、ずいぶん成長したなと実感します。
見た目が変わっていくので、成長した感じがよく分かるのです。
それでも、子どもは子どもなので、ついついいつまでも子ども扱いしてしまう…
一方、部下の場合は、入社したときから体格は大人です。そこから体格が変わるといえば変わりますし、見た目も変化するといえば変化しますが、子どもから大人のような劇的な変化ではありません。
中身の成長と外面の変化が連動していないのです。
もちろん、入社当時の写真と見比べれば、大人っぽくなったとか、しっかりしてきたとか、変化が見て取れます。
でも、一緒にいると気付かないので、成長していないような感じがしてしまうのです。
部下を子ども扱いすることの問題点
そうすると、親がいつまでも子ども扱いするのと同じように、上司が部下を、いつまでも子ども扱いするようなことが起こります。
それが何か問題なのか?
端的にいうと、リーダーが育たなくなります。
もともとリーダー気質の強い社員は、勝手にリーダーっぽく育ちますが、そうじゃない社員は、リーダーの資質を磨く機会がなくなるので、リーダーが育ちません。
これは言い換えると、自主的に動く、能動的な社員が育たないということでもあります。
つまり、指示待ちの社員、いちいちいわないと動かない社員ばかりになってしまうということです。
それでも、業績が好調なときは、それほど大きな問題にはなりません。
業績が好調なときは、やるべきことも決まっていて、それをこなせば良いので、たとえ、指示待ちの社員ばかりになったとしても、大きな問題にはならないのです。
問題が大きくなるのは、業績が停滞し、工夫が必要になってきたときです。
業績不振の負のスパイラルから脱却できなくなる
業績が好調なときに問題が起こりにくいのは、やることが決まっているからです。
社員はそれを次から次へとこなしていけば良いので、大きな問題は起こりません。
もちろん、業務量が多くなりすぎて雑になるとか、残業続きで社員が疲弊するとか、何かしら問題もあるとは思いますが、たいていの場合は、それほど深刻な問題にはならないものです。
ところが、業績が停滞してくると、そうはいきません。
ただ決まった作業をしていれば良いという訳ではなく、業績が改善するように何か工夫が必要になってくるからです。
でも、日頃から自分で工夫するという習慣がないと、何をどうして良いのか分かりません。
そうすると、負のスパイラルが起こります。
どうして良いか分からない
→ ますます業績が悪くなる
→ プレッシャーがかかるが、どうして良いか分からない
→ ますます業績が悪くなる・・・
→ モチベーションも上がらない・・・
→ 業績も上がらない・・・
最悪なのは、
「業績が悪いんだったら、俺たちががんばらなきゃ」
となるのではなく、
「この会社やばいから、他の会社に行こう」
みたいなことになることです。
そんなことになる前に、業績がそれなりに安定している間に、社員を育てていく必要があります。
大きな問題になる前に育てておこう
社員を育てるといっても、実は、これは非常に難しいことでもあります。
業務を教えることは、それほど難しいことではありません。業務によっては、その業務そのものが難しくて、教えるのも難しいということもあるでしょう。でも、大抵は、段階を踏んで難しくなっていくものなので、業務を教えることは、それほど困難ではありません。
難しいのは、自分で考えて、自分で行動するという自主性、主体性などを身に付けさせることです。
それは、教えれば何とかなるというものではなく、会社のビジョンをつくるとか、夢のある目標を立てるとか、がんばったら報われる風土をつくるとか、社員が協力し合って目標を達成しようとする雰囲気をつくるとか、チャレンジする姿勢を奨励するとか、やるべきことはたくさんあります。
もちろん、一度にはできないので、一歩ずつやっていくことになると思います。
第一歩は、今のままではやばいかも・・・
そんな現状認識をしっかりすることです。
もちろん、やばくないかもしれませんけどね。
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