リーダーとして成長するためのコーチング
リーダーとして成長するためには、自己研鑽が欠かせません。
本を読んだり、セミナーに参加したり、勉強会に参加したりと、様々な方法があると思います。
ただ、一人で学んでいると、独りよがりになったり、自分の好きな分野ばかりを勉強したり、偏りが出てしまうことがあります。また、自分だけでやっていると、つい甘えが出たり、怠けてしまったりすることもあります。
そんな一人で学ぶことの弊害を取り除くことが出来るのが、ここでご紹介するコーチングです。
コーチングとは何か?
コーチングとは、クライアントの目標を達成するために、マンツーマンでコミュニケーションすることです。
悩みごとを誰かに相談しているようなイメージです。
私たちは、基本的にZOOMを使い、オンラインで面談するやり方をとっています。
もう少し具体的に説明すると、月に1度、あるいは2週間に1度、というように、定期的に60分~90分間の面談を繰り返していきます。
ただの面談で問題が解決するのか?
よく聞かれるのは、
「ただ会話するだけで問題が解決するのか?」
ということです。
もちろん、そこで話をしているだけでは問題は解決しません。
やるべきことがきちんと正しく実行され、それが結果に結びついたとき、はじめて問題が解決ということになります。
結局、結果が出るか出ないかは、クライアント自身がどれだけ実行するかにかかっています。
それなら、コーチングなんて意味ないんじゃないか?
そう思われるかもしれませんが、これが思っている以上に効果を発揮するものなんです。
その理由を説明しますね。
誰かに言ったことは、きちんとやろうという気になる
それは、人に言ってしまうと、やらざるを得なくなるということなんです。
どんなことでも、自分一人で決意しただけでは、その決意は危ういものです。
なぜなら、それを知っているのは自分だけですし、ちょっと忙しくなってきたり、ちょっと大変だなと思ったら、気軽に先延ばしできるからです。
もっとも、先延ばしならまだいい方で、先延ばししているうちに、やろうと決意したことを忘れてしまう、なんてこともあります。
コーチングで、これをやる!という宣言をしてしまえば、そうそう先延ばしにもできませんし、たとえ先延ばしにしたとしても、それを忘れてしまうことはできません。
だって、相手が覚えていますから。
それに、いってしまった手前、なかったことにするのは格好悪いですから、何とかやろうとするわけです。
これが、コーチングのメリットの一つなんです。
やろうと思ったことは手帳に書いているから大丈夫!
それでも、まだ、コーチングは不要だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
たとえば、先延ばしにしないだけだったら、手帳にきちんと書いておけば大丈夫じゃないか。
そんな意見もあるかと思います。
確かにその通りだなと思いますし、私自身も、何とかやろうと努力したりもします。
スケジュール管理やタスク管理の本なども何冊か(も)読みました。
ただ、なかなか思ったようにはうまくいかないんですよね。
私だけではありません。
すべての人が、手帳に書いたことをすべてやりきっているかというと、かなり疑問があります。
かくいう私も、先ほどもいったとおり、手帳には書いたものの、やりきれなくて積み残してしまうことが結構あります。
もし、そういうことが一切ないのなら、確かにコーチングなど必要はないかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。コーチングの意味はそれだけじゃないんです。
言葉にしているうちに、頭が整理されてくる
それは、コーチングで悩んでいることについて話をしていると、だんだんものごとが整理されてきて、解決の方向性が見えてくることが多いということです。
もちろん、ちょっと話をしただけで解決するような問題ばかりじゃありませんが、話をすることで頭が整理されてくることは間違いありません。
私もコーチングをしながら、クライアントさんの話を聞くのですが、内容によっては、こんなアドバイスが有効かもしれないと思いつくことがあるんですよね。
で、タイミングを見てお伝えしようかと思うのですが、そのうちに、クライアントさんが、自分で気づいちゃうんですよね。
「あ、そうか。こうすればいいですね!」
クライアントさんのモチベーションも上がってるし、問題も解決の方向性に向かっているし、めでたしめでたし…なのですが、せっかくアドバイスしようかなと思ったのに、いう機会がなかったな…と、ちょっとがっかりしたりもします。
そんなことが、結構あるんですよ。
要するに、話をしているうちに、自分で問題を解決してしまうということです。
これだけでもコーチングの効果を感じていただけると思いますが、まだ他にもあるんですよ。
新たなひらめきを得られる
それは、自分の気づかなかった、新たな視点を得られるということです。
自分のことは、自分が一番よく分かっているはずなのですが、分かりすぎているからこそ、かえって見えなくなってしまうことがあるんです。
自分自身の姿は、鏡でも見づらいですが、それと同じようなことです。
クライアントさんの姿は、コーチから見ると、鏡もいらず、簡単に見られます。
ですから、意外に悩みを解決する糸口になるようなことを見つけられたりするのです。
素朴な疑問が、問題解決のきっかけになったりするんです。
ただ話をしているだけなのに、不思議ですよね。
でも、本当にそうなるんですよ。
体験してみると、よく分かります!
さらに、ちょっと違うメリットもあります。
コーチングがペースメーカーになる
それは、コーチングが締め切り効果をもたらし、ペースメーカになるということです。
先延ばししなくなるという話を同じかもしれませんが、他人との期限が決まってしまうので、そこに合わせていろいろとやらざるを得なくなるんですよね。
ほとんどの人は、締め切り前が一番集中力が上がります。
夏休みの宿題が一番はかどるのは、新学期まであと数日!というときですよね。
たくさん本を書いている作家(名前は忘れましたが)が、「どうしてそんなに本を書けるんですか?」と聞かれて、「締め切りがあるから」と答えたそうです。
漫画家の先生も同じようなことをいってましたね。
人間には、期限、締め切りが必要なんですね。
コーチングをやると、それが明確になるということです。
コーチングで得られるメリットは・・・
では、コーチングで得られるメリットをまとめます。
目標達成が確実になる。目標ややることを他人にいうことで、確実に実行するから。
先延ばししなくなる。コーチにいってしまっのでやらざるを得なくなる
頭が整理される。コーチと話をしているうちにだんだん頭の中がクリアになる
新たなひらめきが得られる。他人からの視点が得られ、問題解決のきっかけになる
ペースメーカーになる。コーチングが期限となり、安定したペースを保てる
コーチングは、ただ会話しているだけのようなんですが、こんなメリットがあるんです!
だから、やりたいことを実現し、目標を達成し、問題を解決することができるんです。
コーチングに向いている人
最後に、コーチングに向いているタイプをお伝えしておきます。
自分自身で考え、自分で答えを出そうと努力する人
先生に頼るとか、専門家に頼るとか、誰かに頼ってばかりの人は、あまりコーチングに向かないかもしれません。
逆に、自分で何とかしようという方には、コーチのつかず離れずのサポートがとっても役に立つことでしょう。
人の話を素直に聞ける人
コーチングは、コーチがクライアントさんに何かを教えるとか、何か指示をするというものではありません。
でも、時には、ちょっとしたアドバイスのようなコメントをすることもあります。
あるいは、現状に対してフィードバックをすることがあります。
そんなときに、その内容をきちんと受け止められるかどうか。これがとても重要です。
自立心の強い方の中には、人の話にまったく耳を傾けない人がいます。そういう方は、残念ながら、コーチングには向いていないと思います。
達成したいこと、実現したい夢がある人
これが一番大事かもしれません。
何かを成し遂げたい!
この問題を解決したい!
夢を実現したい!
というように、何かを変えたり、何かを実現したいという強い思いを持っている方が、コーチングには向いています。
自分自身で何かをやりたい。何かを実現したいという思いがなければ、いくらコーチングをしても、何も実現しません。
何かを実現したい!
そういう熱い思いが心の中にある人こそ、コーチングに向いていると思います。
もし、あなたが、
- 自分自身で考え、自分で答えを出そうと努力する人
- 人の話を素直に聞ける人
- 達成したいこと、実現したい夢がある人
に当てはまるなら、ぜひ、一度、コーチングの受講を検討してみてください。
きっと、役に立ちますよ!