どうして売上倍増なのか?
さて、このメルマガは、毎週、売上倍増を実現するための、営業やマーケティングに関する情報をお届けしていますが、今日は7回目になります。
ここで、原点を確認しておきたいと思います。
確認といっても、きちんと説明している部分としていない部分がありますので、皆さんは初めての話になるかもしれません。
何ごともそうですが、「なぜ、やるのか?」「何のためなのか?」という、背景や目的をきちんと押さえておくことは、とても重要です。
ですので、今回のテーマは、「そもそも、どうして売上倍増なのか?」です。
あえて「売上倍増」というには理由がある
「売上倍増!」などというと、たいていの人は、怪訝な顔をされます。
「そんなことできるわけないじゃん!」
「大体、現状維持でも厳しくて、10%アップだって無理なのに、売上倍増なんて、何バカなこといってるの?」
「注目を集めるために適当なこといって、できもしないこといってるんじゃないの?」
そんな反応が多いのではないでしょうか?
本当に、売上倍増なんてできるのかと、疑問に思うのも無理はありません。
でも、創刊号でお話ししたとおり、「覚悟を決めれば、できないことはない」のです。
絶対に売上を倍増すると覚悟を決めて、徹底的に行動していけば、できないことはありません。やり方次第で、売上倍増だって実現できるのです。
ただ、これだけだと単なる精神論になってしまうかもしれません。
でも、あえて、売上倍増にこだわるのには、理由があるのです。
売上倍増なら、変革に結びつきやすい
実は、売上倍増!というような、ちょっと変わったこと、できそうもないことをぶち上げた方が、実現しやすいということがあるのです。
「そんなわけないでしょ!」と思われるかもしれませんが、ちょっと聞いてください。
たとえば、「売上目標、前年比10%アップ!」というのと、「売上倍増!」というのでは、どんなイメージが浮かびますか?
もし、自分が社員で、社長から言われたとしたら、どんなことをイメージしますか?
どんな行動、活動をしていくと思いますか?それがイメージできますか?
売上目標、前年比10%アップ!といわれたら・・・
恐らく、こんなことを考えるのではないでしょうか?
仕事量を10%増やさなきゃいけないかも・・・
もっと効率よく仕事を進めて、10%アップさせなきゃ・・・
つまり、現状とほぼ同じことをやるイメージで、ただ、10%アップが目標なので、その分活動量を増やすとか、効率アップするとか、何か努力しないといけないなと考えるのです。現状を改良・改善することを考えて、大きく変えることはない、ということなんです。
そうすると、どんな気持ちになるか。
10%アップしなきゃ・・・
大変だ・・・
そんなことできるのかよ・・・
今だって忙しいのに・・・
今だって大変なのに・・・
「10%アップ」というのは、「売上倍増」に比べると現実的なのですが、現実的なだけに、それがプレッシャーのもとにもなります。
そして、10%アップという目標は、「ノルマ」「やらされている目標」「達成しなければいけない目標」「命令だから仕方なく目指す目標」となっていくのです。
そうなってしまうと、せっかく目標を立てても、それが活力とはなりません。
現実的な目標はノルマになって、負担感が増す
このように、現実的な目標は、人にエネルギーを与えるものにならない恐れがあります。目標を持つことの意味は、「何とか目標を達成したい」「目標達成できたら良いな」と思って自分から努力し、積極的に活動していくことです。
目標を持つことが活力の源になり、パワーの供給源になり、エネルギーがチャージされるようになるのが理想ですが、現実的な目標だとそうはならない恐れがあるのです。
売上倍増!といわれても、イメージができない。だから、変わる!
一方、売上倍増!といわれたらどうでしょうか?
「え!?今までの2倍働かなきゃいけないの!?」
「じゃあ、2倍の速さで仕事しなきゃ!」
などと考える人はいないでしょう。それは無理ですからね。
そうすると、売上倍増を実現するために、どんな行動をするか、どんな活動をしていくか?をイメージしようとしても、具体的なイメージは浮かんでこないのが普通なのです。
どうすれば良いんだろう???
そんなことできないでしょ・・・・
2倍働けっていわれても、それは無理だし・・・
倍速で働くって、そんなことできるわけないじゃん・・・
大体、どうすれば良いんだよ・・・
そう思うに違いありません。
どうすれば良いか分からないので、このままだと、何も変わらず、成果も上がらないまま終わってしまいます。
でも、だからこそ、「変化」のチャンスなのです!
売上倍増を実現するためには、変革が必須!
売上倍増を、今やっていることそそのままやって達成するというのは、ほぼ不可能です。人数を倍近く、設備を倍近くすればできますが、そのような拡張をしないとすれば、ほぼ不可能です。
10%アップなら、社員の頑張りでカバーできる範囲でしょう。
でも、倍増となると、そうはいきません。現状の延長線上では、どうにもできないのです。何かを変えなければ、売上倍増なんてできるわけありません。発想を転換しないと、売上倍増は実現できないのです。
これは、説明すれば、誰でも分かることです。
「じゃあ、変えていこう!」
と、現状の改革に着手するのです。
誰もが、今のままじゃ実現できないと分かっています。発想の転換が必要だと分かっています。意識を変え、行動を変える必要があることが分かっています。
これが、変革のきっかけになるのです!
売上倍増の実現可能性を見せるのは、社長の役割
もっとも、発想を転換すれば売上倍増するといわれても、本当にそうなの?という疑問は消えません。やり方を変えれば実現できるという論理は分かったとしても、それを実現できるかという点については、半信半疑でしょう。半信半疑どころか、ほとんど信じていないかもしれません。
それを、信じさせるのはリーダーの大事な役割です。
信じさせるといっても、「これならできそうだな・・・」と、何となく、淡い期待を持てるようにするだけで良いのです。
自分たちがビジネスを展開できそうな市場があるとか、
新たな戦略としてこんなことを考えていて、それをうまくやれば成長できるとか、
今開発中の技術を製品化できれば、強みになるとか、
何か、売上倍増につながるヒント、方向性、可能性を示してあげるのです。
そうするだけで、社員にとっては、希望の光になります。
きちんと伝われば、がんばろうというパワーの源になります。
売上倍増に向けた努力は楽しいぞ!
それともう一つ。
売上倍増が実現すれば、「みんながハッピーになるよ」というメッセージも大切です。
がんばったら、ご褒美をあげるというイメージでしょうか。
単に給料を高くするとか、ボーナスを出すとか、そういったことじゃなくてもいいのです。
社員にとっての喜び、満足は、給料などの待遇面だけではありません。仕事の内容、やりがい、仲間との連帯感、自分が役に立っていて、必要な存在であるという実感、成長できる環境、何かを達成した喜びなど、人の喜び、満足にはいろいろなものがあります。
これらの多くは、チームで一つの目標にチャレンジし、それを達成できると得られるものばかりです。
高校野球で甲子園に出場するなど、大きな大会に出るとか、その大会でこんな成績を上げるとか、そういう目標があるチームは強いですよね。勝負に強いというだけではなく、メンタルの面でも、あきらめないとか、やり抜くとか、そういった強さがあります。
それは、目標を持つことがもたらすパワーだったり、強さだったり、やりがいだったりします。そして、それを達成できたり、できなかったり、そのプロセスでの経験もまた、自分の財産になりますよね。
社会人になると、あまりそういう体験はできなくなるのですが、「売上倍増!」をうまくやれば、そのような体験ができるようになるのです。
実現したい!
売上倍増を達成したい!
大変かもしれないけど、チャレンジしていきたい!
社員がそう思うようになれば、会社全体に、前向きな、ポジティブな、エネルギーを生み出すことができるのです。
当然、企業の業績もよくなるでしょうし、会社全体に活気が出て、パワーアップしていくでしょう。
まとめ ~ どうして売上倍増なのか?
以上、お話ししてきたとおり、売上倍増!という、できそうもない目標を掲げることは、変革のきっかけになります。
うまくやれば、社員のモチベーションの源になります
うまくやれば、社員のやりがい、働きがい、達成感など、社員の働く喜び、満足感にもつながっていきます。
同じ努力をするなら、楽しくやった方がいいと思うのです。
人生もビジネスも、楽しいことばかりじゃありません。
つらいこと、大変なこと、厳しいことがたくさんあります。
でも、それを楽しく、やりがいのある、魅力的なものに変えることもできます。
その一つが、「売上倍増!」なのです!