「それ教えたよね!」といわれても・・・

昨日、塾講師の話をしたのですが、
予定とは違う方向に、
話がいってしまいました。

そんなことは、
どうでもいいかもしれませんが、
今日は、もともと書こうと思っていたことを、
書きたいと思います。

最初、塾講師は、楽な仕事だと思ったんです。

その塾は、進学塾ではなく、
学校の勉強をしっかりおさらいして、
学校のテストでいい点を取らせる。

受験のターゲットは、
公立高校なので、
特別な対策はあまりない。

そんな塾でした。

ですから、教える講師も、
教科書をしっかりやればいいので、
そんなに難しくないと思ったのです。

私の担当は、数学でしたが、
基本的なやり方は、
1.教科書の例題を解きながら説明する
2.練習問題を全問正解するまでやらせる

その繰り返しでした。

例題は、きちんと分かるように、
解き方が書いてありますから、
講師は、それを黒板に書きながら、
説明すれば良い。

それだけだと思っていました。

そうすれば、生徒たちは皆、
練習問題を軽々とクリアしてくれると
思ったのです。

ところが、実際はそうもいきませんでした。

できる子が集まっているクラスは、
それでOKでした。

特に気を遣うこともなく、
普通に説明して、問題をやらせれば、
ケアレスミスを除いて、
すぐに全問正解してくれました。

問題は、できる子ばかりではない
クラスです。

同じように説明して、
練習問題をやらせてみても、
すぐにはできない子が
結構いるのです。

今、やってみせたばかりなのに、
どうしてそれができないんだろう???

不思議でした。

そんなに難しい問題じゃなくて、
ほぼ同じような問題を、
例題としてやってみせているのに、
どうして練習問題ができないのか?

今、やったよね?

って、思わずいいたくなるのですが、
そういうわけにもいかず、
どういうことなのか悩みました。

例題を解いたあとには、
「分からないことがある人?」
と、分からない人のために、
質問の時間もを取ってみました。

でも、特に質問もありません。

じゃあ、できるのかというと、
やっぱりできない子はできないのです。

なぜだ・・・

実は、きわめてシンプルなことだったのですが、
生徒たちにとって、
私の説明は早すぎたのです。

早すぎたといっても、
それなりにゆっくりと、
順を追って説明しました。

「ここが間違いやすいから気をつけて」
などと、ポイントも伝えました。

でも、早すぎたのです。

講師としては、
ゆっくりと、ていねいに
教えたつもりでした。

でも、初めてその問題に取り組む、
中学生にとっては、
そのスピードではついて行けなかったのです。

よく考えれば当たり前かもしれません。

誰でも、初めて何かを教えてもらうとき、
一度聞いただけでは、
完璧に覚えられません。

分かっている人にとっては、
きわめてシンプルで、簡単で、
さっさとできてしまうことでも、
初めての人にとっては、
なじみがなく、
それほど簡単なことではないのです。

それを分かっていなかった・・・

なので、とりあえず、
一通り説明したら、
「じゃあ、次の練習問題やって」と、
次に進んでいたのですが、
それでは早すぎたのです。

聞き手のペースを無視して、
こちらのペースで進めていたのです。

彼らにとっては、
最初の説明は、分かっても分からなくても、
サーッと流れていってしまいます。

実際に理解していなくても、
流れていってしまうのです。

彼らに理解させるためには、
一回全体を説明したあと、
その名残が残っているうちに、
もう一度説明することでした。

もう一度説明すると、
最初、サーッと流れてしまったものが、
少し残っていきます。
理解が進むわけです。

で、難しいところは、
もう一度念を押して、
それで練習問題をやらせてみる。

するとどうでしょう!

それまでよりは、
断然、できるようになりました。

このことは、
社員教育でも同じです。

教える側は、
当たり前のことで、難しくないと思っても、
教えられる側にすると、
そうそう簡単ではないのです。

見知らぬ土地で、道を聞いたときに、

あそこの信号を右に行って、
2つめの角を左に曲がって、
3つめの信号を右に行ったらすぐです

などといわれると、
すぐに覚えられませんよね。

でも、その土地を知ってる人にとっては、
別に何も難しいことではない。

さらっと説明しただけで、

「分かるよね」

と思ってしまうのです。

でも、そうはいかないのが、
現実だということです。

社員教育がうまくいかない理由の一つは、
ここにあります。

実は、このような、
社員教育が思うように進まない原因が
結構いろいろあるんですよね。

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